目次
令和8年度の第二種電気工事士 技能試験を受験予定の方へ。
「候補問題13問ってどんな問題?」「どの問題が難しいの?」という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、第二種電気工事士の技能試験で出題される候補問題13問を徹底解説します。各問題の特徴、難易度、攻略ポイントを詳しく紹介しますので、効率的な対策にお役立てください。
この記事でわかること
- 候補問題13問の概要と公表時期
- 各問題の特徴と難易度
- 問題別の攻略ポイント
- 欠陥になりやすい箇所と対策
- 効率的な練習方法
候補問題とは
候補問題の仕組み
電気技術者試験センターでは、毎年1月頃に、その年の技能試験で出題される可能性のある13問を公表しています。
本番の試験では、この13問の中から1問が出題されます。つまり、13問すべてを練習しておけば、必ず練習した問題が出題されるということです。
令和8年度の公表時期
| 項目 | 時期(予定) |
|---|---|
| 候補問題の公表 | 2026年1月頃 |
| 上期技能試験 | 2026年7月18日・19日 |
| 下期技能試験 | 2026年12月12日・13日 |
注意:候補問題は毎年同じ傾向ですが、一部変更される場合があります。必ず最新の公表情報を確認してください。
候補問題と本番の違い
候補問題には施工条件が記載されていません。本番の試験では、以下の情報が追加されます。
- 電線の色指定
- ケーブルの長さ
- 接続方法の指定(リングスリーブor差込形コネクタ)
- 器具の配置
候補問題を練習する際は、様々な施工条件を想定して練習することが重要です。
候補問題13問の難易度一覧
難易度別分類
| 難易度 | 問題番号 | 特徴 |
|---|---|---|
| 低 | No.1, 2, 5, 7, 10, 12 | 基本的な回路構成。初心者向け |
| 中 | No.4, 6, 8, 9 | やや複雑な回路。練習が必要 |
| 高 | No.3, 11, 13 | 特殊な器具・施工。重点対策が必要 |
難易度と練習回数の目安
| 難易度 | 練習回数の目安 | 完成目標時間 |
|---|---|---|
| 低 | 2回 | 30分以内 |
| 中 | 2〜3回 | 35分以内 |
| 高 | 3〜4回 | 35分以内 |
各候補問題の詳細解説
No.1:基本問題【難易度:低】
回路構成
- 片切スイッチ(イ)
- コンセント
- 引掛シーリング(ロ)
特徴
- 最も基本的な回路構成
- 初めて練習する人におすすめ
- 複線図が最もシンプル
攻略ポイント
- 複線図を正確に書く練習をする
- 基本的な作業手順を身につける
- この問題で基礎を固めてから他の問題へ
欠陥になりやすい箇所
- リングスリーブの圧着マーク間違い
- 芯線の露出不足
No.2:パイロットランプ回路【難易度:低】
回路構成
- 片切スイッチ
- パイロットランプ(常時点灯)
- 引掛シーリング
特徴
- パイロットランプの結線がポイント
- 常時点灯(電源に並列)の配線
攻略ポイント
- パイロットランプの結線方法を理解する
- 常時点灯=電源(白と黒)に接続
- スイッチとの関係を把握する
欠陥になりやすい箇所
- パイロットランプの結線位置間違い
- 白線と黒線の接続ミス
No.3:タイムスイッチ【難易度:高】
回路構成
- タイムスイッチ
- 片切スイッチ
- 引掛シーリング
特徴
- タイムスイッチの結線が複雑
- 端子の数が多く間違えやすい
- 令和6年度から一部変更あり
攻略ポイント
- タイムスイッチの端子配列を完璧に覚える
- 結線図を見なくても配線できるようにする
- 古い教材を使っている場合は最新情報を確認
欠陥になりやすい箇所
- タイムスイッチの端子間違い
- 電源側・負荷側の接続ミス
- 接地側電線(白)の接続位置
タイムスイッチの端子
- S1:電源(非接地側・黒)
- S2:電源(接地側・白)
- L1:負荷(非接地側・黒)
- L2:負荷(接地側・白)
No.4:リモコンリレー【難易度:中】
回路構成
- リモコンリレー
- リモコンスイッチ
- 引掛シーリング
特徴
- リモコンリレーの結線が必要
- 接続箇所が多い
- 電線の色指定に注意
攻略ポイント
- リモコンリレーの端子配列を覚える
- リモコンスイッチとの接続を理解する
- 接続箇所が多いので丁寧に確認
欠陥になりやすい箇所
- リモコンリレーの端子間違い
- リモコンスイッチへの渡り線ミス
No.5:3路スイッチ【難易度:低】
回路構成
- 3路スイッチ(2個)
- 引掛シーリング
特徴
- 3路スイッチの基本回路
- 頻出パターン
- 複線図が複雑に見えるが、覚えれば簡単
攻略ポイント
- 3路スイッチの「0」「1」「3」端子の役割を理解
- 「0は負荷側、1と3は渡り線」と覚える
- 2つの3路スイッチ間の渡り線を正確に配線
3路スイッチの端子
- 0:共通端子(電源または負荷を接続)
- 1, 3:渡り端子(もう一方の3路スイッチへ)
欠陥になりやすい箇所
- 端子「0」への接続間違い
- 渡り線の接続ミス(1-1、3-3で接続)
No.6:露出型コンセント【難易度:中】
回路構成
- 露出型コンセント
- 端子台
- 引掛シーリング
特徴
- 露出型コンセントの結線がある
- 端子台での結線練習が必要
攻略ポイント
- 露出型コンセントの結線方法を覚える
- 端子台への結線(ねじ締め)を確実に
- 極性(W:白、黒:非接地側)に注意
欠陥になりやすい箇所
- 露出型コンセントの極性間違い
- 端子台のねじ締め不足
No.7:4路スイッチ【難易度:低】
回路構成
- 3路スイッチ(2個)
- 4路スイッチ(1個)
- 引掛シーリング
特徴
- 3路スイッチ+4路スイッチの組み合わせ
- 4路スイッチの結線がポイント
- No.5の発展形
攻略ポイント
- 4路スイッチは「対角線で結線」と覚える
- 3路スイッチの復習も兼ねて練習
- 電線の色指定に注意
4路スイッチの結線
- 入力側:1-3端子
- 出力側:2-4端子
- 対角線上の端子が内部で接続される
欠陥になりやすい箇所
- 4路スイッチの端子間違い
- 3路スイッチとの接続ミス
No.8:リモコンリレー+3路スイッチ【難易度:中】
回路構成
- リモコンリレー
- 3路スイッチ(2個)
- 引掛シーリング
特徴
- No.4とNo.5の複合問題
- 配線が複雑
- 時間管理が重要
攻略ポイント
- リモコンリレー部分と3路スイッチ部分を分けて考える
- 複線図を丁寧に書く
- 接続箇所が多いので見直し時間を確保
欠陥になりやすい箇所
- リモコンリレーと3路スイッチの混同
- 時間切れ(配線量が多い)
No.9:EET(接地極付接地端子付コンセント)【難易度:中】
回路構成
- 接地極付接地端子付コンセント(EET)
- 片切スイッチ
- 引掛シーリング
特徴
- EETコンセントの結線がポイント
- 接地線の処理が必要
- 施工条件をよく読む
攻略ポイント
- EETコンセントの端子配列を覚える
- 接地線(緑)の処理方法を理解
- コンセントの極性に注意
欠陥になりやすい箇所
- 接地端子への接続忘れ
- 接地線の長さ不足
No.10:確認表示灯内蔵スイッチ【難易度:低】
回路構成
- 確認表示灯内蔵スイッチ
- コンセント
- 引掛シーリング
特徴
- 確認表示灯内蔵スイッチの結線
- 基本的な回路構成
攻略ポイント
- 確認表示灯内蔵スイッチの結線方法を理解
- 表示灯の点灯条件(同時点滅)を把握
- No.2(パイロットランプ)との違いを理解
欠陥になりやすい箇所
- スイッチの端子間違い
- 表示灯への接続ミス
No.11:ねじなし電線管【難易度:高】
回路構成
- ねじなし電線管
- アウトレットボックス
- 引掛シーリング
特徴
- 13問中、唯一のねじなし電線管施工
- アウトレットボックス内での作業
- 施工が難しく時間がかかる
攻略ポイント
- ねじなしボックスコネクタの取り付け方を練習
- 絶縁ブッシングの取り付けを忘れない
- アウトレットボックス内での作業に慣れる
- 時間配分に特に注意
ねじなし電線管の施工手順
- 電線管にねじなしボックスコネクタを取り付け
- アウトレットボックスにコネクタを挿入
- ロックナットで固定
- 絶縁ブッシングを取り付け
- 電線を通す
欠陥になりやすい箇所
- 絶縁ブッシングの取り付け忘れ
- ロックナットの締め付け不足
- 時間切れ
No.12:PF管【難易度:低】
回路構成
- PF管(合成樹脂製可とう電線管)
- アウトレットボックス
- 引掛シーリング
特徴
- PF管の施工方法を覚える
- No.11より施工が簡単
攻略ポイント
- PF管用ボックスコネクタの取り付け方を覚える
- アウトレットボックスへの接続方法を練習
- No.11と施工方法の違いを理解
欠陥になりやすい箇所
- ボックスコネクタの取り付け不良
- PF管の接続不良
No.13:自動点滅器【難易度:高】
回路構成
- 自動点滅器
- 片切スイッチ
- 屋外灯(引掛シーリング)
特徴
- 自動点滅器の結線がある
- 令和6年度から一部変更あり
- 端子の接続順序に注意
攻略ポイント
- 自動点滅器の端子配列を正確に覚える
- 電源側と負荷側の接続を間違えない
- 古い教材を使っている場合は最新情報を確認
自動点滅器の端子
- 電源側:L(非接地側)、N(接地側)
- 負荷側:出力端子
欠陥になりやすい箇所
- 自動点滅器の端子間違い
- 電源側・負荷側の逆接続
効率的な練習方法
ステップ1:複線図を完璧にする(1〜2週間)
まずは、13問の複線図を正確に書けるようになることが最優先です。
練習方法
- 単線図を見て複線図に変換
- 正解と照らし合わせて確認
- 間違えた問題は繰り返し練習
- 最終的には5分以内で書けるようにする
ステップ2:難易度「低」の問題から練習(1週間)
No.1, 2, 5, 7, 10, 12から練習を始めます。
ポイント
- 最初は時間を気にせず丁寧に作業
- 基本的な作業手順を身につける
- 1問あたり1.5〜2時間で完成を目指す
ステップ3:難易度「中」「高」の問題を練習(1〜2週間)
No.3, 4, 6, 8, 9, 11, 13を練習します。
ポイント
- 特にNo.3, 11, 13は複数回練習
- 時間を計って40分以内の完成を目指す
- 欠陥になりやすい箇所を重点的にチェック
ステップ4:本番形式の練習(1週間)
ポイント
- 40分を計って本番と同じ環境で練習
- ランダムに問題を選んで練習
- 見直し時間を確保できるスピードを目指す
欠陥を防ぐためのチェックリスト
作業完了時の確認事項
| 確認項目 | チェック |
|---|---|
| リングスリーブの圧着マークは正しいか | □ |
| 芯線は適切な長さで露出しているか | □ |
| 差込形コネクタに芯線が奥まで入っているか | □ |
| 器具への結線は正しい端子か | □ |
| ねじの締め付けは十分か | □ |
| 電線の色指定は守られているか | □ |
| ケーブルの長さは適切か | □ |
| 芯線に傷はないか | □ |
圧着マークの確認
| 電線の組み合わせ | 使用スリーブ | 圧着マーク |
|---|---|---|
| 1.6mm × 2本 | 小 | ○ |
| 1.6mm × 3〜4本 | 小 | 小 |
| 1.6mm × 5〜6本 | 中 | 中 |
| 2.0mm × 2本 | 小 | 小 |
| 1.6mm × 2本 + 2.0mm × 1本 | 小 | 小 |
| 2.0mm × 2本 + 1.6mm × 1〜2本 | 中 | 中 |
まとめ:候補問題13問を制覇して合格しよう
第二種電気工事士の技能試験は、候補問題13問の対策が合否を分けます。
候補問題対策のポイント
-
13問すべてを練習する
- 本番で必ず練習した問題が出題される
-
難易度の高い問題を重点的に対策
- No.3(タイムスイッチ)
- No.11(ねじなし電線管)
- No.13(自動点滅器)
-
複線図を完璧に書けるようにする
- 5分以内で書けるまで練習
-
欠陥の判断基準を理解する
- 1つでも欠陥があると不合格
-
40分以内で完成できるまで練習
- 見直し時間を5分以上確保
候補問題13問をマスターすれば、令和8年度の技能試験は必ず合格できます。計画的に練習を進めていきましょう。
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監修・執筆
sekocan 編集部
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