目次
令和8年度の第二種電気工事士 技能試験を受験予定の方へ。
「技能試験はどうやって対策すればいいの?」「候補問題13問って全部練習しないとダメ?」という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、第二種電気工事士の技能試験に合格するための対策法を、候補問題13問の攻略ポイントを含めて徹底解説します。
この記事でわかること
- 技能試験の概要と令和8年度の日程
- 候補問題13問の特徴と難易度
- 試験の時間配分と作業手順
- 欠陥の判断基準と注意点
- 効率的な練習方法と合格のコツ
第二種電気工事士 技能試験の概要
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 実技試験(配線作業) |
| 試験時間 | 40分 |
| 合格基準 | 欠陥なしで完成 |
| 出題範囲 | 候補問題13問から1問出題 |
| 受験資格 | 筆記試験(学科試験)合格者 |
技能試験は、40分以内に欠陥のない作品を完成させることが求められます。時間との戦いになるため、事前の練習が非常に重要です。
令和8年度の技能試験日程
| 試験 | 日程 |
|---|---|
| 上期技能試験 | 2026年7月18日(土)または19日(日) |
| 下期技能試験 | 2026年12月12日(土)または13日(日) |
技能試験は土曜日または日曜日のいずれかに割り当てられます。どちらの日になるかは受験票で確認しましょう。
技能試験で支給される材料
試験では以下のような材料が支給されます。
主な支給材料
- VVFケーブル(1.6mm、2.0mm)
- VVRケーブル
- EM-EEFケーブル(エコケーブル)
- リングスリーブ
- 差込形コネクタ
- 各種器具(スイッチ、コンセント、照明器具など)
- 配管・ボックス類(問題による)
候補問題13問の特徴と難易度
候補問題とは
電気技術者試験センターでは、毎年1月頃にその年の技能試験で出題される可能性のある13問を公表しています。本番の試験では、この13問の中から1問が出題されます。
つまり、13問すべてを練習しておけば、必ず練習した問題が出題されるということです。
難易度別の分類
候補問題13問は、難易度に差があります。
比較的簡単な問題(難易度:低)
| 問題番号 | 特徴 |
|---|---|
| No.1 | 基本的な回路。初心者向け |
| No.2 | パイロットランプ回路。基本パターン |
| No.5 | 3路スイッチ回路。よく出題される |
| No.7 | 4路スイッチ回路。練習すれば簡単 |
標準的な問題(難易度:中)
| 問題番号 | 特徴 |
|---|---|
| No.4 | リモコンリレー。接続箇所が多い |
| No.6 | 露出型コンセント。端子台の結線あり |
| No.8 | リモコンリレー+3路スイッチ |
| No.9 | EET(接地極付接地端子付コンセント) |
| No.10 | 確認表示灯内蔵スイッチ |
| No.12 | PF管。施工方法を覚える必要あり |
難しい問題(難易度:高)
| 問題番号 | 特徴 |
|---|---|
| No.3 | タイムスイッチ。配線が複雑 |
| No.11 | ねじなし電線管。施工が難しい |
| No.13 | 自動点滅器。接続に注意が必要 |
各候補問題の攻略ポイント
No.1:基本問題(難易度:低)
特徴
- 最も基本的な回路構成
- 片切スイッチ、コンセント、引掛シーリングの組み合わせ
- 初めて練習する人におすすめ
攻略ポイント
- 複線図を正確に書けるようになる
- 基本的な作業手順を身につける
No.3:タイムスイッチ(難易度:高)
特徴
- タイムスイッチの結線がある
- 配線が複雑で間違えやすい
- 令和6年度から一部変更あり
攻略ポイント
- タイムスイッチの端子配列を覚える
- 結線図を確実に理解する
No.5:3路スイッチ(難易度:低)
特徴
- 3路スイッチが2個
- 複線図が複雑に見えるが、パターンを覚えれば簡単
攻略ポイント
- 3路スイッチの「0」「1」「3」端子の役割を理解
- 「0は負荷側、1と3は渡り線」と覚える
No.7:4路スイッチ(難易度:低)
特徴
- 3路スイッチ2個+4路スイッチ1個
- 4路スイッチの結線がポイント
攻略ポイント
- 4路スイッチは「対角線で結線」と覚える
- 3路スイッチの復習も兼ねて練習
No.11:ねじなし電線管(難易度:高)
特徴
- 13問中、唯一のねじなし電線管施工
- アウトレットボックス内での作業が必要
- 施工が難しく時間がかかる
攻略ポイント
- ねじなしボックスコネクタの取り付け方を練習
- 絶縁ブッシングの取り付けを忘れない
- 時間配分に特に注意
No.13:自動点滅器(難易度:高)
特徴
- 自動点滅器の結線がある
- 令和6年度から一部変更あり
- 端子の接続順序に注意
攻略ポイント
- 自動点滅器の端子配列を正確に覚える
- 古い教材を使っている場合は最新情報を確認
技能試験の時間配分
40分の使い方
技能試験は40分一本勝負です。以下の時間配分を目安にしましょう。
| 作業 | 時間の目安 |
|---|---|
| 問題用紙・材料の確認 | 1〜2分 |
| 複線図の作成 | 3〜5分 |
| ケーブルの切断・被覆剥き | 8〜10分 |
| 器具への結線 | 10〜12分 |
| 圧着・接続 | 5〜8分 |
| 最終確認・手直し | 5〜7分 |
ポイント:最低でも5分以上の見直し時間を確保することが重要です。小さな欠陥を見逃さないためにも、余裕を持った時間配分を心がけましょう。
時間短縮のコツ
-
複線図は頭の中でイメージ
- 練習を重ねれば、複線図を書かなくても作業できるようになる
- 本番では確認程度に留める
-
ケーブル切断寸法を覚える
- よく使う寸法(150mm、100mmなど)を体で覚える
- 測る時間を短縮
-
器具への結線順序を固定化
- 毎回同じ順序で作業することでミスを防ぐ
- 体が自然に動くまで練習
欠陥の判断基準【最重要】
欠陥とは
技能試験では、1つでも欠陥があると不合格になります。欠陥の判断基準は電気技術者試験センターから公表されているので、必ず確認しましょう。
主な欠陥の種類
1. 未完成
| 欠陥内容 | 説明 |
|---|---|
| 配線の接続忘れ | ジョイントボックス内の接続が不完全 |
| 器具の取り付け忘れ | 支給された器具が取り付けられていない |
| 回路が機能しない | 電源を入れても動作しない状態 |
2. 電線の損傷
| 欠陥内容 | 説明 |
|---|---|
| 芯線(心線)の傷 | ストリッパーで芯線を傷つけた |
| 芯線の断線 | 芯線が切れている |
| 絶縁被覆の損傷 | 絶縁被覆に著しい傷がある |
注意:芯線に深さ0.5mm以上の傷がある場合は欠陥となります。
3. リングスリーブの圧着ミス
| 欠陥内容 | 説明 |
|---|---|
| 圧着マーク違い | 「○」「小」「中」の選択ミス |
| 芯線の露出 | スリーブから芯線が見えていない、または出すぎ |
| 圧着位置のずれ | スリーブの正しい位置で圧着していない |
圧着マークの選び方
| 電線の組み合わせ | 使用スリーブ | 圧着マーク |
|---|---|---|
| 1.6mm × 2本 | 小 | ○ |
| 1.6mm × 3〜4本 | 小 | 小 |
| 1.6mm × 5〜6本 | 中 | 中 |
| 2.0mm × 2本 | 小 | 小 |
| 1.6mm × 2本 + 2.0mm × 1本 | 小 | 小 |
| 2.0mm × 2本 + 1.6mm × 1〜2本 | 中 | 中 |
4. 差込形コネクタの接続ミス
| 欠陥内容 | 説明 |
|---|---|
| 差込不足 | 芯線が規定の深さまで入っていない |
| 芯線の露出 | コネクタから芯線が見えている |
| 被覆の巻き込み | 絶縁被覆がコネクタ内に入り込んでいる |
5. 器具への結線ミス
| 欠陥内容 | 説明 |
|---|---|
| 端子の選択ミス | 接続する端子を間違えた |
| 締め付け不足 | ねじが緩んでいる |
| 芯線の露出 | 端子から芯線が見えている |
| 被覆の噛み込み | 被覆がねじに噛み込んでいる |
6. その他の欠陥
| 欠陥内容 | 説明 |
|---|---|
| ケーブル外装の剥きすぎ | 規定より短い、または長すぎる |
| 器具の破損 | 器具を壊した、割った |
| 配線の間違い | 回路が指示通りになっていない |
効率的な練習方法
練習の進め方
ステップ1:複線図を完璧にする(1〜2週間)
まずは、候補問題13問の複線図を正確に書けるようになることが最優先です。
練習方法
- 単線図を見て複線図に変換
- 正解と照らし合わせて確認
- 間違えた問題は繰り返し練習
- 最終的には5分以内で書けるようにする
ステップ2:基本作業を習得する(1週間)
工具の使い方と基本作業を身につけます。
練習すべき作業
- ケーブルの切断(寸法を正確に)
- 被覆の剥き取り(VVFストリッパーの使い方)
- リングスリーブの圧着
- 差込形コネクタの接続
- 各種器具への結線(スイッチ、コンセントなど)
ステップ3:候補問題を1周する(2〜3週間)
13問すべてを1回ずつ練習します。
ポイント
- 最初は時間を気にせず丁寧に作業
- 複線図→切断→結線→圧着の流れを覚える
- 難しいと感じた問題をメモしておく
ステップ4:苦手問題と本番練習(1〜2週間)
苦手問題の克服
- ステップ3で苦手だった問題を重点的に練習
- 特にNo.3、No.11、No.13は複数回練習
本番形式の練習
- 40分で完成させる練習を繰り返す
- 時間を計って、本番と同じ環境で練習
- 最低でも各問題2〜3回は通しで練習
練習材料の入手方法
練習用キットを購入する場合
電気工事の練習用キットは、以下で購入できます。
- ホーザン:技能試験練習用部材セット
- 各社通販サイト:1回分、2回分、3回分などのセットあり
費用の目安
- 1回分:8,000〜12,000円
- 2回分:15,000〜20,000円
- 3回分:20,000〜30,000円
材料を個別に購入する場合
ホームセンターや電材店で個別に購入することも可能です。ただし、器具類は高価なので、キット購入の方がお得な場合が多いです。
試験当日の注意点
持ち物チェックリスト
必須(試験で使用する工具)
- ペンチ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 電工ナイフ(またはケーブルストリッパー)
- リングスリーブ用圧着工具
- ウォーターポンププライヤー
- スケール(30cm程度)
持込推奨(便利工具)
- VVFストリッパー(P-958など)
- ケーブルカッター(VVF専用)
注意
- カッターナイフは使用禁止
- 電動工具は使用禁止
試験の流れ
-
試験開始前
- 材料の確認(不足・破損がないかチェック)
- 工具の配置(使いやすい位置に並べる)
-
試験中
- 落ち着いて作業を進める
- わからなくなったら問題用紙の施工条件を再確認
- 時間配分に注意
-
試験終了前
- 必ず見直し時間を確保
- 欠陥がないか最終チェック
- 結線の緩みがないか確認
よくあるミスと対策
| よくあるミス | 対策 |
|---|---|
| リングスリーブの圧着マーク間違い | 電線の組み合わせを声に出して確認 |
| 芯線の長さ不足 | 器具ごとの適切な長さを覚える |
| 器具への結線忘れ | 作業完了ごとにチェック |
| ケーブルの切り間違い | 切断前に必ず寸法を確認 |
| 時間切れ | 練習で40分以内の完成を目指す |
まとめ:技能試験合格への道筋
第二種電気工事士の技能試験は、事前の練習量が合否を分ける試験です。
合格のための4つのポイント
-
候補問題13問の複線図を完璧にする
- 5分以内で書けるようになるまで練習
-
欠陥の判断基準を理解する
- 1つでも欠陥があると不合格
- 特に圧着マークと芯線の露出に注意
-
40分以内で完成できるまで繰り返し練習
- 最低でも各問題2〜3回は通しで練習
- 難易度の高いNo.3、No.11、No.13は重点的に
-
本番と同じ環境で練習する
- 時間を計る
- 材料を実際に使って作業する
技能試験は合格率70%程度と、筆記試験より高い合格率です。しっかり練習すれば、必ず合格できます。
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sekocan 編集部
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