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「施工管理技士の年収ってどのくらい?」「どの資格が一番稼げるの?」
施工管理技士を目指す方にとって、年収は気になるポイントではないでしょうか。
結論から言うと、施工管理技士の平均年収は約600万円で、全職種平均より約30%高い水準です。
この記事では、施工管理技士7種類の年収を、1級・2級別、年代別、企業規模別で徹底比較し、年収アップの方法まで詳しく解説します。
この記事でわかること
- 施工管理技士の平均年収(最新データ)
- 7種類別の年収比較
- 1級と2級の年収差
- 年代別・企業規模別の年収
- 年収1000万円を目指す方法
施工管理技士の平均年収【最新データ】
厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)によると、施工管理技士の平均年収は以下の通りです。
| 分野 | 平均年収 |
|---|---|
| 建築施工管理技士 | 約632.8万円 |
| 土木施工管理技士 | 約603.9万円 |
| 施工管理職全体 | 約600万円 |
| 全職種平均 | 約460万円 |
ポイント
- 全職種平均より約140万円(30%)高い
- 建築施工管理技士が最も高い傾向
- 資格手当を含めるとさらに上乗せ
施工管理技士7種類の年収比較
7種類の施工管理技士の年収を比較してみましょう。
1級施工管理技士の年収比較
| 順位 | 資格名 | 平均年収 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 1位 | 建築施工管理技士 | 630万円 | 550〜750万円 |
| 2位 | 土木施工管理技士 | 600万円 | 550〜700万円 |
| 3位 | 電気工事施工管理技士 | 590万円 | 500〜700万円 |
| 4位 | 電気通信工事施工管理技士 | 580万円 | 500〜700万円 |
| 5位 | 管工事施工管理技士 | 560万円 | 500〜650万円 |
| 6位 | 造園施工管理技士 | 520万円 | 450〜600万円 |
| 7位 | 建設機械施工管理技士 | 510万円 | 450〜600万円 |
2級施工管理技士の年収比較
| 順位 | 資格名 | 平均年収 | 年収レンジ |
|---|---|---|---|
| 1位 | 建築施工管理技士 | 500万円 | 420〜580万円 |
| 2位 | 土木施工管理技士 | 480万円 | 400〜550万円 |
| 3位 | 電気工事施工管理技士 | 470万円 | 400〜550万円 |
| 4位 | 電気通信工事施工管理技士 | 470万円 | 400〜550万円 |
| 5位 | 管工事施工管理技士 | 450万円 | 380〜520万円 |
| 6位 | 造園施工管理技士 | 410万円 | 350〜480万円 |
| 7位 | 建設機械施工管理技士 | 400万円 | 350〜480万円 |
1級と2級の年収差
| 資格名 | 1級 | 2級 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 建築施工管理技士 | 630万円 | 500万円 | +130万円 |
| 土木施工管理技士 | 600万円 | 480万円 | +120万円 |
| 電気工事施工管理技士 | 590万円 | 470万円 | +120万円 |
| 電気通信工事施工管理技士 | 580万円 | 470万円 | +110万円 |
| 管工事施工管理技士 | 560万円 | 450万円 | +110万円 |
| 造園施工管理技士 | 520万円 | 410万円 | +110万円 |
| 建設機械施工管理技士 | 510万円 | 400万円 | +110万円 |
ポイント
- 1級と2級で約100〜130万円の年収差
- 建築施工管理技士の差額が最も大きい
- 1級取得で確実に年収アップ
資格手当の比較
多くの建設会社では、施工管理技士の資格保有者に資格手当を支給しています。
1級施工管理技士の資格手当
| 企業規模 | 月額手当 | 年間換算 |
|---|---|---|
| 大手ゼネコン | 2万〜5万円 | 24〜60万円 |
| 中堅企業 | 1万〜3万円 | 12〜36万円 |
| 中小企業 | 5,000〜2万円 | 6〜24万円 |
2級施工管理技士の資格手当
| 企業規模 | 月額手当 | 年間換算 |
|---|---|---|
| 大手ゼネコン | 1万〜2万円 | 12〜24万円 |
| 中堅企業 | 5,000〜1.5万円 | 6〜18万円 |
| 中小企業 | 3,000〜1万円 | 3.6〜12万円 |
合格時の一時金
資格取得時に一時金を支給する会社もあります。
| 資格 | 一時金の相場 |
|---|---|
| 1級取得 | 10万〜30万円 |
| 2級取得 | 5万〜15万円 |
年代別の年収比較
施工管理技士の年収は、年代によって大きく変わります。
建築施工管理技士の年代別年収
| 年代 | 資格なし | 2級 | 1級 |
|---|---|---|---|
| 20代前半 | 300〜350万円 | 330〜400万円 | 380〜450万円 |
| 20代後半 | 350〜400万円 | 400〜480万円 | 450〜530万円 |
| 30代前半 | 400〜480万円 | 480〜560万円 | 550〜650万円 |
| 30代後半 | 450〜530万円 | 530〜620万円 | 620〜750万円 |
| 40代 | 500〜600万円 | 580〜680万円 | 680〜850万円 |
| 50代 | 520〜620万円 | 600〜700万円 | 700〜900万円 |
土木施工管理技士の年代別年収
| 年代 | 資格なし | 2級 | 1級 |
|---|---|---|---|
| 20代前半 | 280〜330万円 | 320〜380万円 | 360〜430万円 |
| 20代後半 | 330〜380万円 | 380〜450万円 | 430〜510万円 |
| 30代前半 | 380〜450万円 | 450〜530万円 | 530〜620万円 |
| 30代後半 | 430〜500万円 | 500〜590万円 | 590〜700万円 |
| 40代 | 480〜570万円 | 550〜650万円 | 650〜800万円 |
| 50代 | 500〜590万円 | 570〜680万円 | 680〜850万円 |
年代別の特徴
20代
- 経験を積む時期
- 2級取得で年収+30〜50万円
- 資格取得のゴールデンタイム
30代
- キャリアの分岐点
- 1級取得で年収+100万円以上
- 管理職への昇進チャンス
40代以上
- 経験と資格で高収入
- 管理職昇進で年収800万円以上も
- 転職市場でも引く手あまた
企業規模別の年収比較
会社の規模によっても年収は大きく異なります。
1級建築施工管理技士の企業規模別年収
| 企業規模 | 平均年収 | 年収レンジ |
|---|---|---|
| スーパーゼネコン(5社) | 800〜1200万円 | 700〜1500万円 |
| 準大手ゼネコン | 650〜900万円 | 600〜1100万円 |
| 中堅ゼネコン | 550〜750万円 | 500〜900万円 |
| 中小建設会社 | 480〜650万円 | 450〜750万円 |
| 小規模工務店 | 420〜580万円 | 380〜650万円 |
スーパーゼネコン5社の年収
日本を代表するスーパーゼネコン5社の平均年収です。
| 会社名 | 平均年収 |
|---|---|
| 大林組 | 約1,030万円 |
| 鹿島建設 | 約1,100万円 |
| 清水建設 | 約1,000万円 |
| 大成建設 | 約1,050万円 |
| 竹中工務店 | 約1,010万円 |
注意点
- 上記は全社員平均(施工管理以外も含む)
- 施工管理技士はほぼこの水準か、やや高め
- 入社難易度は非常に高い
地域別の年収比較
勤務地によっても年収に差があります。
1級施工管理技士の地域別年収
| 地域 | 平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|
| 東京都 | 650〜800万円 | 最も高い、大規模プロジェクト多数 |
| 神奈川・大阪 | 600〜750万円 | 都市部で高水準 |
| 愛知・福岡 | 550〜700万円 | 地方都市で安定 |
| その他地方 | 480〜620万円 | 生活コストが低いメリット |
地方で働くメリット
- 生活コストが低い(住居費など)
- 通勤時間が短い
- 公共工事が安定している
- 転勤が少ない
年収1000万円を目指す方法
施工管理技士で年収1000万円は実現可能です。具体的な方法を紹介します。
方法1:大手ゼネコンへ転職
条件
- 1級施工管理技士取得
- 実務経験5年以上
- 大規模工事の経験
年収の目安
- 入社時:600〜700万円
- 5年後:750〜900万円
- 管理職:900〜1200万円
方法2:複数の資格を取得
1級施工管理技士に加えて、関連資格を取得すると評価が上がります。
| 追加資格 | 効果 |
|---|---|
| 一級建築士 | +100〜200万円 |
| 技術士 | +50〜150万円 |
| 監理技術者講習 | 必須(別途) |
| VEリーダー | +20〜50万円 |
方法3:管理職への昇進
| 役職 | 年収の目安 |
|---|---|
| 主任・係長 | 550〜700万円 |
| 課長・現場所長 | 700〜900万円 |
| 部長・支店長 | 900〜1200万円 |
| 役員 | 1200万円〜 |
方法4:独立・フリーランス
経験を積んだ後、独立する選択肢もあります。
| 形態 | 年収の目安 |
|---|---|
| フリーランス施工管理 | 700〜1200万円 |
| 工務店経営 | 500〜2000万円 |
| 建設コンサルタント | 600〜1500万円 |
フリーランスの特徴
- 時間単価が高い(月60〜100万円も可能)
- 仕事を選べる
- 社会保険・福利厚生は自己負担
- 収入の安定性は低め
方法5:発注者側への転職
建設会社から発注者側(施主)へ転職する方法もあります。
| 転職先 | 年収の目安 |
|---|---|
| 不動産デベロッパー | 700〜1200万円 |
| 大手メーカー(設備部門) | 650〜1000万円 |
| 公務員(技術職) | 550〜800万円 |
年収アップのための資格取得ロードマップ
段階的に資格を取得して年収アップを目指すロードマップです。
ステップ1:2級施工管理技士(年収+30〜50万円)
取得時期の目安:入社2〜3年目
- 主任技術者として現場を任される
- 資格手当がつく
- 転職市場での評価が上がる
ステップ2:1級施工管理技士(年収+100〜150万円)
取得時期の目安:入社5〜8年目
- 監理技術者として大規模工事を担当
- 管理職昇進の条件をクリア
- 転職市場で引く手あまた
ステップ3:関連資格の取得(年収+50〜200万円)
取得時期の目安:入社8〜15年目
- 一級建築士、技術士など
- 専門性の高い人材として評価
- 独立・起業の選択肢も
ステップ4:管理職昇進(年収+150〜300万円)
昇進時期の目安:入社10〜20年目
- 現場所長、部長などへ昇進
- 複数現場の統括管理
- 経営層への道も開ける
よくある質問(FAQ)
Q:施工管理技士の初任給はどのくらいですか?
A:大卒新卒の場合、月給22〜28万円程度が相場です。年収換算で350〜400万円程度になります。
Q:女性の施工管理技士の年収は男性と同じですか?
A:同じ資格・経験であれば、基本的に同等の年収です。建設業界でも女性活躍推進が進んでおり、性別による差はなくなっています。
Q:派遣やアルバイトの施工管理の時給は?
A:派遣の場合、時給1,800〜3,000円程度が相場です。1級保有者は時給3,000円以上になることもあります。
Q:施工管理技士と建築士、どちらが年収が高いですか?
A:一級建築士の方がやや高い傾向にあります。ただし、両方の資格を持っているとさらに評価が上がります。
Q:年収アップのために転職すべきですか?
A:資格を取得した後の転職は効果的です。1級取得後の転職で年収100万円以上アップした事例も珍しくありません。ただし、転職回数が多すぎると評価が下がることもあるため注意が必要です。
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まとめ:施工管理技士の年収と年収アップ戦略
施工管理技士の年収について、重要なポイントをまとめます。
平均年収
- 施工管理技士全体:約600万円
- 全職種平均より約30%高い
- 建築施工管理技士が最も高い
年収比較(1級)
| 資格 | 平均年収 |
|---|---|
| 建築施工管理技士 | 630万円 |
| 土木施工管理技士 | 600万円 |
| 電気工事施工管理技士 | 590万円 |
年収アップのポイント
- 1級を取得する:2級との差は約100〜130万円
- 大手企業へ転職:スーパーゼネコンなら年収1000万円以上も
- 複数の資格を取得:一級建築士などで+100〜200万円
- 管理職へ昇進:現場所長クラスで年収800万円以上
年収1000万円を目指すなら
- 1級施工管理技士 + 一級建築士
- 大手ゼネコンで管理職へ昇進
- または独立・フリーランス
施工管理技士は建設業界で非常に需要が高く、資格を取得すれば確実に年収アップが期待できます。計画的にキャリアを積んで、目標の年収を達成しましょう!
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監修・執筆
sekocan 編集部
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