目次
令和8年度の2級管工事施工管理技士を目指す方へ。
「2級管工事施工管理技士って難しい?」「合格率はどのくらい?」という疑問を持っていませんか?
結論から言うと、2級管工事施工管理技士は難関試験ではないものの、しっかり対策しないと落ちる試験です。合格率は第一次検定が約50〜70%、第二次検定が約40〜80%で推移しています。
この記事では、2級管工事施工管理技士の難易度について、合格率の推移、他資格との比較、難易度別の対策ポイントを詳しく解説します。
この記事でわかること
- 2級管工事施工管理技士の合格率と推移
- 1級との難易度の違い
- 他の施工管理技士との比較
- 難易度の高いポイントと対策
2級管工事施工管理技士の合格率
合格率の推移(過去6年間)
2級管工事施工管理技士の合格率は、年度によって変動があります。
第一次検定の合格率
| 年度 | 前期 | 後期 |
|---|---|---|
| 令和6年度 | 62.1% | 58.3% |
| 令和5年度 | 67.4% | 54.2% |
| 令和4年度 | 59.8% | 61.5% |
| 令和3年度 | 65.2% | 56.8% |
| 令和2年度 | - | 63.7% |
| 令和元年度 | 54.5% | 53.8% |
過去6年間の平均合格率:約62%
第二次検定の合格率
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 令和6年度 | 65.4% |
| 令和5年度 | 82.3% |
| 令和4年度 | 58.7% |
| 令和3年度 | 45.2% |
| 令和2年度 | 44.1% |
| 令和元年度 | 42.8% |
過去6年間の平均合格率:約56%
最終合格率(両検定に合格する確率)
第一次検定と第二次検定の両方に合格する確率(最終合格率)を計算すると、以下のようになります。
計算式
最終合格率 = 第一次合格率 × 第二次合格率
令和5年度の場合
- 第一次検定(後期):54.2%
- 第二次検定:82.3%
- 最終合格率:約45%
令和3年度の場合
- 第一次検定(後期):56.8%
- 第二次検定:45.2%
- 最終合格率:約26%
ポイント
最終的に合格する確率は、年度によって25〜50%程度です。第一次・第二次ともに合格するのは、受験者の4人に1人〜2人に1人という計算になります。
受験者数と合格者数
2級管工事施工管理技士の受験者数は、例年以下の規模です。
| 項目 | 人数(概算) |
|---|---|
| 第一次検定 受験者数 | 約15,000〜18,000人/年 |
| 第一次検定 合格者数 | 約9,000〜11,000人/年 |
| 第二次検定 受験者数 | 約8,000〜10,000人/年 |
| 第二次検定 合格者数 | 約4,000〜6,000人/年 |
難易度の評価
総合的な難易度評価
2級管工事施工管理技士の難易度を、複数の観点から評価します。
| 評価項目 | 難易度 | コメント |
|---|---|---|
| 合格率 | ★★★☆☆ | 50〜70%で中程度 |
| 出題範囲 | ★★★☆☆ | 広いが過去問中心 |
| 記述式問題 | ★★★★☆ | 経験記述が難関 |
| 計算問題 | ★★☆☆☆ | パターンが決まっている |
| 必要勉強時間 | ★★★☆☆ | 60〜150時間 |
| 総合難易度 | ★★★☆☆ | 中程度 |
難易度の客観的な位置づけ
施工管理技士全般の中での位置づけは以下の通りです。
施工管理技士の難易度ランキング(難しい順)
- 1級建築施工管理技士(最難関)
- 1級土木施工管理技士
- 1級電気工事施工管理技士
- 1級管工事施工管理技士
- 2級建築施工管理技士
- 2級土木施工管理技士
- 2級電気工事施工管理技士
- 2級管工事施工管理技士(比較的取りやすい)
2級管工事施工管理技士は、施工管理技士の中では比較的取りやすい部類に入ります。
1級との難易度比較
1級と2級の違い
1級管工事施工管理技士と2級管工事施工管理技士の違いを比較します。
| 項目 | 1級 | 2級 |
|---|---|---|
| 合格率(第一次) | 約30〜50% | 約50〜70% |
| 合格率(第二次) | 約50〜60% | 約40〜80% |
| 出題範囲 | 広い・深い | 基礎的 |
| 記述量 | 多い | 少ない |
| 計算問題 | やや難 | 標準 |
| 必要勉強時間 | 200〜400時間 | 60〜150時間 |
| 受験資格 | 実務経験5年以上 | 17歳以上(第一次) |
具体的な違い
出題範囲の違い
| 分野 | 1級 | 2級 |
|---|---|---|
| 空調設備 | 詳細な設計計算含む | 基礎知識中心 |
| 衛生設備 | 複雑な系統含む | 標準的な内容 |
| 施工管理 | 大規模工事対応 | 中小規模工事対応 |
| 法規 | 詳細な条文 | 基本的な条文 |
経験記述の違い
| 項目 | 1級 | 2級 |
|---|---|---|
| 記述量 | 600〜800字 | 400〜600字 |
| 求められる内容 | 高度な技術判断 | 基礎的な対応 |
| 工事規模 | 大規模工事が望ましい | 中小規模でOK |
どちらから受験すべきか
2級から受験がおすすめの人
- 実務経験が3年未満
- 資格試験の勉強が久しぶり
- まずは基礎から固めたい
- 早く資格を取得したい
1級から受験がおすすめの人
- 実務経験が豊富(5年以上)
- 大規模工事の経験がある
- 2級は物足りないと感じる
- 1級の受験資格を満たしている
おすすめのステップ
- まず2級を取得
- 実務経験を積みながら1級の勉強
- 受験資格を満たしたら1級に挑戦
他の施工管理技士との比較
2級施工管理技士の難易度比較
各種2級施工管理技士の難易度を比較します。
| 資格 | 合格率 | 出題範囲 | 記述難易度 | 総合難易度 |
|---|---|---|---|---|
| 2級建築施工管理技士 | 約30〜40% | 広い | 難 | ★★★★☆ |
| 2級土木施工管理技士 | 約40〜50% | やや広い | 中 | ★★★☆☆ |
| 2級電気工事施工管理技士 | 約45〜55% | 専門的 | 中 | ★★★☆☆ |
| 2級管工事施工管理技士 | 約50〜70% | 標準 | 中 | ★★★☆☆ |
| 2級造園施工管理技士 | 約50〜60% | 狭い | 易 | ★★☆☆☆ |
2級管工事施工管理技士は、2級建築施工管理技士より取りやすく、2級造園施工管理技士よりやや難しいという位置づけです。
関連資格との比較
管工事分野の関連資格と比較します。
| 資格 | 難易度 | 受験資格 | 取得期間目安 |
|---|---|---|---|
| 給水装置工事主任技術者 | ★★☆☆☆ | 実務3年 | 2〜3ヶ月 |
| 排水設備工事責任技術者 | ★★☆☆☆ | 実務2年 | 1〜2ヶ月 |
| 2級管工事施工管理技士 | ★★★☆☆ | 17歳以上 | 2〜4ヶ月 |
| 消防設備士(甲種) | ★★★☆☆ | 学歴等 | 2〜3ヶ月 |
| 1級管工事施工管理技士 | ★★★★☆ | 実務5年 | 4〜6ヶ月 |
複数資格の取得順序
管工事関連の資格を複数取得する場合のおすすめ順序は以下の通りです。
おすすめの取得順序
- 給水装置工事主任技術者(基礎)
- 2級管工事施工管理技士
- 消防設備士(甲種1類など)
- 1級管工事施工管理技士
各資格の知識が相互に活きるため、効率よく取得できます。
難易度の高いポイントと対策
第一次検定の難所
難所1:空調・衛生設備の広範な出題
空調・衛生設備は17問中9問選択ですが、出題範囲が広いため、どこが出るか予測しにくい面があります。
対策
- 過去問で頻出分野を把握
- 得意分野を3〜4分野作り、確実に得点
- 苦手分野は捨てても合格可能
難所2:ネットワーク工程表の計算
ネットワーク工程表は毎年出題されますが、計算ミスしやすい問題です。
対策
- 計算手順をパターン化して暗記
- 過去問で様々なパターンを練習
- 焦らず丁寧に解く習慣をつける
難所3:法規の数値暗記
法規では、日数・面積・金額など細かい数値が問われます。
対策
- 頻出数値をカード化して暗記
- 語呂合わせを活用
- 過去問で出題された数値を重点的に覚える
第二次検定の難所
難所1:経験記述
経験記述は、第二次検定の中で最も難易度が高いと言われています。
難しい理由
- 自分の言葉で記述する必要がある
- テーマに沿った内容を書く必要がある
- 具体的な数値・専門用語が求められる
対策
- 品質管理・工程管理・安全管理の3テーマを準備
- 各テーマ2パターンの記述案を用意
- 何度も書き直して暗記レベルまで仕上げる
難所2:記述式問題の文章力
記述式問題では、知識があっても文章で表現できないと得点になりません。
対策
- 模範解答の文章構成を分析
- 「〜のため、〜を行い、〜を確保した」のパターンを身につける
- 実際に書く練習を繰り返す
難所3:図面の読み取り
設備全般の問題では、配管図やダクト図の読み取りが求められます。
対策
- 配管記号、ダクト記号を覚える
- 過去問で図面読解の練習
- 実務で図面を見る機会があれば意識して見る
難易度を下げるためのポイント
過去問の徹底活用
2級管工事施工管理技士は、過去問と類似した問題が多く出題されます。
活用のポイント
- 過去5年分(10回分)を最低3周
- 間違えた問題は解説を熟読
- 選択肢ごとに「なぜ正しいか・誤りか」を説明できるようにする
選択問題の戦略
第一次検定は52問中40問を選択して解答します。得意分野で確実に得点する戦略が有効です。
選択の基準
- 自信のある問題を優先
- 過去問で見たことのある問題を選択
- 計算問題は自信がなければ避けてもOK
経験記述の事前準備
経験記述は、事前に準備しておけば難しくない問題です。
準備の内容
- 3テーマ×2パターン=6パターンを用意
- 模範解答を参考に構成を固める
- 本番で迷わず書けるレベルまで暗記
合格基準の把握
合格基準は60%以上です。満点を取る必要はありません。
戦略的な考え方
- 40問中24問正解で合格(第一次)
- 苦手分野は捨てて、得意分野で稼ぐ
- 難問に時間をかけすぎない
難易度に関するQ&A
Q1:文系出身でも合格できますか?
A:合格可能です。管工事施工管理技士は、暗記中心の問題が多く、文系出身でも十分対応できます。計算問題もパターンが決まっているため、練習すれば解けるようになります。
Q2:実務経験が浅いと難しいですか?
A:第一次検定は実務経験がなくても合格可能です。第二次検定では経験記述がありますが、少ない経験でも工夫次第で書けます。経験が浅い場合は、テキストや動画教材で補いましょう。
Q3:独学でも合格できる難易度ですか?
A:独学で十分合格可能です。過去問中心の学習で、60〜150時間の勉強で合格できます。ただし、経験記述は可能であれば第三者に添削してもらうと安心です。
Q4:他の施工管理技士と同時受験できますか?
A:試験日が重ならなければ同時受験可能です。管工事と電気工事、管工事と土木など、複数の施工管理技士を同年度に取得する人もいます。
Q5:何回も不合格になる人はいますか?
A:対策不足で複数回不合格になる人もいます。特に経験記述の準備不足が原因で不合格になるケースが多いです。しっかり準備すれば、1〜2回の受験で合格できるでしょう。
あわせて読みたい
- 1級と2級管工事施工管理技士の違いを徹底比較|どちらを目指すべき?
- 2級管工事施工管理技士 経験記述の例文集|品質管理・工程管理・安全管理
- 2級管工事施工管理技士の合格発表はいつ?確認方法と合格後の手続き
まとめ
2級管工事施工管理技士の難易度について、ポイントをまとめます。
合格率
| 検定 | 合格率 |
|---|---|
| 第一次検定 | 約50〜70%(平均62%) |
| 第二次検定 | 約40〜80%(平均56%) |
| 最終合格率 | 約25〜50% |
難易度の位置づけ
- 施工管理技士の中では比較的取りやすい
- 2級建築施工管理技士より易しい
- 1級管工事施工管理技士より易しい
- 総合難易度:★★★☆☆(中程度)
難所と対策
| 難所 | 対策 |
|---|---|
| 空調・衛生の広範な出題 | 得意分野を作り、選択問題で有利に |
| ネットワーク工程表 | 計算手順をパターン化して暗記 |
| 法規の数値 | カード化、語呂合わせで暗記 |
| 経験記述 | 3テーマ×2パターンを事前準備 |
合格するためのポイント
- 過去問を5年分3周以上繰り返す
- 経験記述を早めに準備する
- **合格基準60%**を意識し、捨て問題を作る
- 計算問題はパターン暗記で対応
2級管工事施工管理技士は、しっかり対策すれば合格できる試験です。
令和8年度の合格を目指して、計画的に学習を進めていきましょう。
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監修・執筆
sekocan 編集部
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