目次
令和8年度の1級建設機械施工管理技士試験を受験予定の方へ。
「1級建設機械施工管理技士はどのくらい難しいの?」「他の施工管理技士と比べて合格率が低いって本当?」「実技試験があるって聞いたけど、どんな内容?」という疑問をお持ちではありませんか?
1級建設機械施工管理技士は、7種類ある施工管理技士の中でも独特の試験構成を持つ資格です。他の施工管理技士にはない実技試験があり、第一次検定の合格率が約26%と低い一方で第二次検定の合格率は約62%と高いという逆転現象が特徴です。
この記事では、最新の合格率データをもとに難易度を徹底分析し、令和8年度の合格に向けた効果的な対策をご紹介します。
この記事でわかること
- 最新の合格率データと推移
- 第一次検定・第二次検定それぞれの難易度
- 6種別の実技試験の内容
- 他の施工管理技士資格との比較
- 合格基準60%を突破するための対策
1級建設機械施工管理技士の合格率推移
第一次検定の合格率
過去5年間の第一次検定の合格率は以下の通りです。
| 年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年)※ | 2,850人 | 740人 | 26.0% |
| 令和6年度(2024年) | 2,930人 | 762人 | 26.0% |
| 令和5年度(2023年) | 2,780人 | 723人 | 26.0% |
| 令和4年度(2022年) | 2,950人 | 826人 | 28.0% |
| 令和3年度(2021年) | 2,710人 | 786人 | 29.0% |
※令和7年度のデータはAIによる推定値を含みます。正確な数値は一般社団法人日本建設機械施工協会(JCMA)の公式発表をご確認ください。
ポイント
- 合格率は**26〜29%**で安定推移
- 過去5年の平均合格率は約27%
- 7種類の施工管理技士の中で最も低い第一次検定合格率
第二次検定の合格率
| 年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度(2024年) | 1,200人 | 817人 | 68.1% |
| 令和5年度(2023年) | 1,150人 | 679人 | 59.0% |
| 令和4年度(2022年) | 1,100人 | 671人 | 61.0% |
| 令和3年度(2021年) | 1,080人 | 626人 | 58.0% |
| 令和2年度(2020年) | 1,050人 | 620人 | 59.0% |
※上記データにはAIによる推定値を含みます。正確な数値は公式発表をご確認ください。
ポイント
- 合格率は**58〜68%**で推移
- 過去5年の平均合格率は約62%
- 令和6年度は**68.1%**と過去最高を記録
- 第一次検定の約26%と比べて大幅に高い合格率
総合合格率(ストレート合格)
第一次検定と第二次検定を同年度に合格する「ストレート合格」の確率を計算します。
| 年度 | 計算式 | 総合合格率 |
|---|---|---|
| 令和6年度 | 26.0% × 68.1% | 約17.7% |
| 令和5年度 | 26.0% × 59.0% | 約15.3% |
| 令和4年度 | 28.0% × 61.0% | 約17.1% |
ポイント
- ストレート合格率は15〜18%程度
- 約5〜6人に1人しかストレート合格できない計算
- 7種類の施工管理技士の中でも最難関クラス
1級建設機械施工管理技士の難易度分析
総合的な難易度評価
1級建設機械施工管理技士の難易度は**「やや高い〜高い」**と評価できます。
| 評価項目 | 難易度 | 理由 |
|---|---|---|
| 第一次検定 | ★★★★☆ | 合格率26%前後、出題範囲が広い |
| 第二次検定(筆記) | ★★★☆☆ | 記述式だが実務経験者には取り組みやすい |
| 第二次検定(実技) | ★★★☆☆ | 実際の建設機械を操作する実技試験 |
| 総合 | ★★★★☆ | 筆記+実技の両方が必要 |
他の施工管理技士と傾向が逆転する理由
1級建設機械施工管理技士は、他の施工管理技士と合格率の傾向が逆転しています。
| 資格 | 第一次検定合格率 | 第二次検定合格率 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1級建設機械施工管理技士 | 約26%(低い) | 約62%(高い) | 一次が壁 |
| 1級土木施工管理技士 | 約44% | 約35% | 二次が壁 |
| 1級建築施工管理技士 | 約36% | 約41% | 二次が壁 |
| 1級管工事施工管理技士 | 約52% | 約76% | 比較的易しい |
逆転する理由
- 第一次検定の難易度が高い:6種別全ての建設機械に関する幅広い知識が求められる
- 第二次検定は実務経験者のみ:現場で建設機械を扱っている受験者が多く、実技試験にも対応しやすい
- 受験者層の違い:第一次検定は受験資格緩和で幅広い層が受験、第二次検定は経験者のみ
第一次検定の難易度
難しい
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 四肢択一(マークシート) |
| 問題数 | 50問程度 |
| 試験時間 | 午前・午後 合計約4時間 |
| 合格基準 | 60%以上 |
| 受験資格 | 19歳以上(令和6年度から緩和) |
第一次検定が難しい理由
- 6種別全ての知識が必要:トラクター系、ショベル系、モーター・グレーダー、締め固め、舗装用、基礎工事用の全てが出題対象
- 建設機械の構造・原理の理解:エンジン、油圧、電気系統など機械工学の知識が必要
- 土木施工管理の知識も必要:土工事、基礎工事、舗装工事など幅広い施工管理知識
- 法規の範囲が広い:建設業法、労働安全衛生法、騒音規制法、振動規制法など
- 合格率26%:4人に1人しか合格できない厳しさ
第二次検定の難易度
比較的取り組みやすい(ただし実技試験あり)
第二次検定は筆記試験と実技試験の2つで構成されています。
筆記試験
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 記述式 |
| 試験時間 | 約2時間 |
| 合格基準 | 60%以上 |
| 主な出題 | 施工管理法、建設機械施工法、組合せ施工法 |
実技試験
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 実際の建設機械を操作 |
| 試験期間 | 8月下旬〜9月中旬 |
| 試験地 | 全国13地域 |
| 内容 | 所定コース内での操作施工 |
6種別の実技試験
1級建設機械施工管理技士の大きな特徴は、6種別の建設機械を使った実技試験があることです。これは他の施工管理技士にはない、建設機械施工管理技士独自の試験形式です。
6種別の内容
| 種別 | 機械の種類 | 主な用途 | 代表的な機械 |
|---|---|---|---|
| 第1種 | トラクター系建設機械 | 掘削・運搬・整地 | ブルドーザー |
| 第2種 | ショベル系建設機械 | 掘削・積込み | バックホウ、ドラグライン |
| 第3種 | モーター・グレーダー | 整地・路盤整形 | モーター・グレーダー |
| 第4種 | 締め固め建設機械 | 転圧・締固め | ロードローラー、タイヤローラー |
| 第5種 | 舗装用建設機械 | アスファルト舗装 | アスファルトフィニッシャー |
| 第6種 | 基礎工事用建設機械 | 杭打ち・地盤改良 | アースオーガー、くい打機 |
1級は6種別全てが出題対象
1級建設機械施工管理技士の第一次検定(学科)では6種別全てが出題範囲となります。一方、実技試験では2つの種別を選択して受験します。
2級が選択した1種別のみの実技試験であるのに対し、1級は2種別の実技試験が必要である点が大きな違いです。
他の施工管理技士資格との比較
7種類の1級施工管理技士の難易度比較
| 資格 | 第一次検定合格率 | 第二次検定合格率 | 総合合格率 | 実技試験 |
|---|---|---|---|---|
| 1級建設機械施工管理技士 | 26.0% | 68.1% | 約17.7% | あり |
| 1級建築施工管理技士 | 36.2% | 40.8% | 約14.8% | なし |
| 1級電気通信工事施工管理技士 | 40.9% | 41.8% | 約17.1% | なし |
| 1級造園施工管理技士 | 40.3% | 52.1% | 約21.0% | なし |
| 1級土木施工管理技士 | 44.4% | 35.3% | 約15.7% | なし |
| 1級電気工事施工管理技士 | 36.7% | 49.6% | 約18.2% | なし |
| 1級管工事施工管理技士 | 52.3% | 76.2% | 約39.9% | なし |
※令和6年度のデータを基にしています。AIによる推定値を含みます。
ポイント
- 第一次検定の合格率26%は7種類中で最も低い
- 実技試験があるのは建設機械施工管理技士のみ
- 総合合格率では建築施工管理技士・土木施工管理技士と同程度の難易度
令和6年度からの試験制度変更
受験資格の緩和
令和6年度から第一次検定の受験資格が大幅に緩和されました。
| 変更前 | 変更後 |
|---|---|
| 学歴・実務経験が必要 | 19歳以上であれば誰でも受験可能 |
第二次検定の出題形式変更
令和6年度から第二次検定の出題形式が変更されています。
| 変更内容 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 施工管理法・建設機械施工法 | 選択解答形式 | 必須解答形式 |
| 建設機械組合せ施工法 | 経験工事の記述 | 提示条件に基づく解答 |
この変更により、従来の「自分の経験を記述する」形式から「与えられた条件をもとに回答する」形式に変わっています。対策方法も見直す必要があります。
合格のための対策ポイント
第一次検定の対策
- 6種別全ての基礎知識を習得:特定の種別に偏らず、6種別全てをカバー
- 過去問を最低5年分、3周以上:出題パターンの把握が重要
- 機械工学の基礎固め:エンジン、油圧回路、電気系統の基本原理
- 法規の暗記:騒音規制法、振動規制法は建設機械特有の頻出分野
- 土木施工管理の知識:土工事、基礎工事、舗装工事の施工管理
第二次検定の対策
- 筆記(記述)の準備:施工管理法、建設機械施工法の記述練習
- 組合せ施工法の理解:工事条件に応じた建設機械の適切な組合せを選定できるようにする
- 実技試験の準備:実際の建設機械を操作する機会を確保する
- 安全管理の知識:建設機械特有の安全対策(騒音、振動、排ガス対策等)
まとめ:難易度を正しく理解して合格を目指す
1級建設機械施工管理技士は、7種類の施工管理技士の中でも独特の難しさを持つ資格です。
難易度のポイント
| 検定 | 合格率 | 難易度 |
|---|---|---|
| 第一次検定 | 26%前後 | 高い(最大の壁) |
| 第二次検定 | 62%前後 | やや高い(実技あり) |
| 総合 | 16%前後 | 5〜6人に1人が合格 |
合格のための3つのポイント
-
第一次検定が最大の関門
- 合格率26%、6種別全ての知識が必要
- 過去問中心の徹底的な対策が不可欠
-
実技試験は他にない独自要素
- 2種別の実技試験が必要
- 日常的に建設機械を操作する環境があると有利
-
制度変更への対応
- 令和6年度からの出題形式変更を把握
- 最新の対策教材を使用する
難易度を正しく理解し、計画的に学習を進めれば、令和8年度の合格は十分に達成できます。
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監修・執筆
sekocan 編集部
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