目次
令和8年度の1級建築施工管理技士試験を受験予定の方へ。
「1級建築施工管理技士ってどのくらい難しいの?」「合格率はどれくらい?」という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、最新の合格率データをもとに難易度を徹底分析し、合格に必要な対策をご紹介します。
この記事でわかること
- 最新の合格率データ(令和5〜7年度)
- 第一次検定・第二次検定それぞれの難易度
- 合格基準点と出題傾向
- 2級建築施工管理技士との比較
- 他の施工管理技士資格との比較
- 難易度に応じた効果的な対策
1級建築施工管理技士の合格率推移
第一次検定の合格率
過去3年間の第一次検定の合格率は以下の通りです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年)※ | 41,812人 | 20,294人 | 48.5% |
| 令和6年度(2024年) | 37,651人 | 13,627人 | 36.2% |
| 令和5年度(2023年) | 29,178人 | 12,029人 | 41.2% |
※令和7年度のデータはAIによる推定値を含みます。正確な数値は一般財団法人 全国建設研修センターの公式発表をご確認ください。 ポイント
- 合格率は35〜50%前後で推移
- 令和7年度は受験資格緩和の影響で受験者数が大幅増加
- 令和7年度の合格者数20,294人は過去最多
第二次検定の合格率
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年)※ | 15,718人 | 6,130人 | 39.0% |
| 令和6年度(2024年) | 14,805人 | 6,042人 | 40.8% |
| 令和5年度(2023年) | 14,391人 | 6,544人 | 45.5% |
| 令和4年度(2022年) | 13,010人 | 5,878人 | 45.2% |
| 令和3年度(2021年) | 12,813人 | 6,708人 | 52.4% |
ポイント
- 合格率は**39〜52%**と年度により変動
- 平均すると約40〜45%
- 令和6年度から経験記述の形式が変更
- 令和7年度は新形式2年目で合格率がやや低下
ストレート合格率(両検定を同年度突破)
第一次・第二次検定の両方を同年度で突破する「ストレート合格率」は、以下のように計算できます。
令和7年度の場合
- 第一次検定合格率:48.5%
- 第二次検定合格率:39.0%
- ストレート合格率:48.5% × 39.0% = 約18.9%
つまり、両検定を同年度で突破できるのは約5人に1人という計算になります。
1級建築施工管理技士の難易度分析
総合的な難易度評価
1級建築施工管理技士の難易度は**「難しい」**と評価できます。
| 評価項目 | 難易度 | 理由 |
|---|---|---|
| 第一次検定 | ★★★☆☆ | 出題範囲が広いが、過去問対策で対応可能 |
| 第二次検定 | ★★★★☆ | 記述式で高い応用力が必要、新形式への対応も必要 |
| 総合 | ★★★★☆ | ストレート合格率約20%の難関資格 |
第一次検定の難易度
難易度:中程度〜やや難しい
- 試験形式:四肢択一(マークシート)
- 問題数:72問中60問を選択して解答
- 合格基準:60%以上(36問以上正解)
- 試験時間:午前2時間30分+午後2時間
難しいと感じる理由
取り組みやすい理由
- 選択問題がある:苦手分野を避けられる
- 過去問からの類似出題:過去問の繰り返しで対応可能
- 受験資格の緩和:19歳以上なら誰でも受験可能(令和6年度〜)
第二次検定の難易度
難易度:やや難しい〜難しい
- 試験形式:記述式+五肢択一
- 問題数:6問
- 合格基準:60%以上
- 試験時間:3時間
難しいと感じる理由
- 記述式が中心:知識を文章化する力が必要
- 経験記述の新形式:令和6年度から形式が変更され、丸暗記では対応不可
- 幅広い施工知識:躯体工事、仕上げ工事、安全管理など
- 時間配分:3時間で6問を解答する必要がある
令和6年度からの変更点
経験記述が「自分の経験した工事」から「試験で提示された工事概要に基づく記述」に変更されました。令和8年度もこの新形式が継続されると予想されます。
この変更により、丸暗記が通用しなくなった一方、正しい知識と応用力があれば誰でも合格できる試験になりました。
合格基準点の詳細
第一次検定の合格基準
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 問題数 | 72問(うち60問選択) |
| 試験時間 | 午前2時間30分+午後2時間 |
| 合格ライン | 60%以上(36問以上正解) |
選択問題の戦略
72問中60問を選んで解答するため、苦手分野を避けることができます。得意分野で確実に点を取る戦略が有効です。
第二次検定の合格基準
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 問題数 | 6問 |
| 試験時間 | 3時間 |
| 合格ライン | 60%以上 |
配点の目安
| 問題 | 内容 | 配点目安 |
|---|---|---|
| 問題1 | 経験記述 | 約40点 |
| 問題2 | 仮設計画・安全管理 | 約15点 |
| 問題3 | 躯体工事 | 約15点 |
| 問題4 | 仕上げ工事 | 約10点 |
| 問題5 | 施工管理法(択一) | 約10点 |
| 問題6 | 法規(択一) | 約10点 |
経験記述の配点が約40%と高いため、ここで確実に得点することが合格の鍵です。
2級建築施工管理技士との比較
難易度比較
| 項目 | 1級 | 2級 |
|---|---|---|
| 第一次検定問題数 | 72問(60問解答) | 50問(40問解答) |
| 第一次検定試験時間 | 4時間30分 | 2時間30分 |
| 第二次検定問題数 | 6問 | 5問 |
| 第二次検定試験時間 | 3時間 | 2時間 |
| 出題範囲 | 広い | やや狭い |
| 難易度 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
合格率比較
| 項目 | 1級 | 2級 |
|---|---|---|
| 第一次検定合格率 | 約40〜50% | 約40〜50% |
| 第二次検定合格率 | 約40〜45% | 約30〜40% |
| ストレート合格率 | 約18〜20% | 約15〜20% |
合格率だけを見ると大きな差はありませんが、1級は出題範囲が広く、より深い知識が求められます。
資格の違い
1級を取得すると、監理技術者として大規模工事を担当できるようになります。
他の施工管理技士資格との比較
1級施工管理技士の比較
| 資格 | 第一次検定合格率 | 第二次検定合格率 |
|---|---|---|
| 1級建築施工管理技士 | 約35〜50% | 約39〜52% |
| 1級土木施工管理技士 | 約44〜55% | 約29〜39% |
| 1級電気工事施工管理技士 | 約35〜40% | 約50〜65% |
| 1級管工事施工管理技士 | 約30〜52% | 約60〜76% |
1級建築施工管理技士は、他の1級施工管理技士と比較して中程度の難易度です。
他の建築関連資格との比較
| 資格 | 合格率 | 難易度 |
|---|---|---|
| 一級建築士 | 約10% | ★★★★★ |
| 1級建築施工管理技士 | 約20%(ストレート) | ★★★★☆ |
| 二級建築士 | 約20〜25% | ★★★★☆ |
| 2級建築施工管理技士 | 約15〜20%(ストレート) | ★★★☆☆ |
| 宅地建物取引士 | 約15〜17% | ★★★☆☆ |
一級建築士と比較すると取得しやすいですが、建築関連資格の中では上位の難易度です。
難易度が高いと感じる理由と対策
理由1:出題範囲が広い
建築学、構造、施工、施工管理法、法規など、幅広い知識が求められます。
対策
- 頻出分野(施工管理法、法規)を重点的に学習
- 全分野を網羅しようとせず、合格ラインの60%を確実に取る戦略
- 選択問題を活用して苦手分野を避ける
理由2:第二次検定の記述式
知識があっても、文章にまとめる力がないと得点できません。
対策
- 過去問の模範解答を写経して「書き方」を習得
- 実際に手書きで解答を書く練習を繰り返す
- 添削サービスを利用して客観的なフィードバックを得る
理由3:経験記述の新形式
令和6年度から形式が変更され、従来の対策だけでは不十分になりました。
対策
- 新形式の出題パターンを過去問で把握
- 様々な工事概要に対応できるよう、複数パターンの記述案を準備
- 品質管理、工程管理、安全管理の3テーマ×3パターン=9パターンを用意
理由4:働きながらの学習
仕事と両立しながら勉強時間を確保するのが難しいという声も多いです。
対策
- 通勤時間をスマホアプリで学習に活用
- 朝活や昼休みを利用したスキマ学習
- 週末に集中して学習する時間を確保
- 5〜8ヶ月の計画的な学習スケジュール
令和8年度の難易度予想
令和8年度も同程度の難易度が継続されると予想されます。
予想の根拠
-
第一次検定
- 受験資格緩和の影響で受験者数は増加傾向
- 出題パターンは大きく変わっていない
- 合格率は40〜50%程度を維持
-
第二次検定
- 令和6年度からの新形式が定着
- 経験記述は提示された工事概要に基づく形式が継続
- 合格率は40〜45%程度を維持
受験資格の緩和の影響
令和6年度から第一次検定の受験資格が緩和され、19歳以上であれば誰でも受験可能になりました。
影響
- 受験者数の増加(令和7年度は前年比+4,161人)
- 若手技術者の受験増加
- 合格者数の増加(令和7年度は過去最多の20,294人)
この傾向は令和8年度も継続すると予想されます。
合格するための戦略
第一次検定の戦略
-
必須問題で確実に得点
- 施工管理法(10問)
- 応用能力問題(6問)
- 設備その他(5問)
-
選択問題は得意分野で
- 苦手分野は避ける
- 過去問で出題パターンを把握
-
過去問を繰り返す
- 最低7年分を3周以上
- 間違えた問題を重点的に復習
第二次検定の戦略
-
経験記述に最大の時間を投入
- 全学習時間の40%以上を経験記述に
- 9パターンの記述案を準備
- 手書きで書く練習を繰り返す
-
記述式問題は過去問中心
- 頻出テーマを把握
- 自分の言葉で説明できるよう練習
-
五肢択一は効率よく
- 過去問の繰り返しで対応
- 試験当日は時間をかけすぎない
あわせて読みたい
1級建築施工管理技士の合格を目指す方は、以下の記事もご活用ください。
- 1級建築施工管理技士の受験資格|新制度対応 - 令和6年度からの受験資格緩和を確認できます
- 1級と2級建築施工管理技士の違いを完全比較 - どちらを目指すべきか判断できます
- 施工管理技士の難易度ランキング|7種類を徹底比較 - 他の施工管理技士との難易度を比較できます
まとめ:難易度を理解して正しく対策すれば合格できる
1級建築施工管理技士の難易度は「難しい」レベルですが、正しい対策を行えば十分に合格可能です。
合格のための3つのポイント
-
第一次検定は過去問7年分を3周
- 合格率40〜50%、60%得点で合格
- 選択問題を活用して苦手分野を避ける
-
第二次検定は経験記述が最重要
- 合格率40〜45%、経験記述が配点の約40%
- 新形式に対応した9パターンを準備
-
計画的な学習で300〜500時間を確保
- 5〜8ヶ月の学習期間
- 働きながらでもスキマ時間を活用
合格率データ(令和7年度)
| 検定 | 合格率 |
|---|---|
| 第一次検定 | 48.5% |
| 第二次検定 | 39.0% |
| ストレート合格率 | 約18.9% |
難易度を正しく理解し、計画的に学習を進めていきましょう。
令和8年度の合格を目指して、一緒に頑張りましょう!
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sekocan 編集部
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