目次
令和8年度の1級建築施工管理技士 第一次検定を目指す方へ。
「出題範囲が広すぎて何から手をつければいいかわからない」「効率的な勉強法を知りたい」という悩みはありませんか?
1級建築施工管理技士の第一次検定は、出題範囲が広いため、効率的な学習戦略が合格のカギとなります。
この記事では、第一次検定の出題傾向、分野別の対策ポイント、効率的な勉強法を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 第一次検定の試験概要と合格基準
- 分野別の出題傾向と配点
- 効率的な学習の優先順位
- 過去問を活用した勉強法
- 令和8年度の試験日程と申込方法
1級建築施工管理技士 第一次検定の概要
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 四肢択一(マークシート) |
| 問題数 | 72問(うち60問解答) |
| 試験時間 | 午前2時間30分+午後2時間 |
| 合格基準 | 60%以上(36問以上正解) |
| 試験日 | 7月(年1回) |
| 受験資格 | 19歳以上(令和6年度改正後) |
令和8年度の試験日程(予定)
| 項目 | 日程(予定) |
|---|---|
| 願書販売開始 | 2026年1月下旬 |
| 申込期間 | 2026年2月上旬〜2月下旬 |
| 試験日 | 2026年7月中旬 |
| 合格発表 | 2026年8月下旬 |
注意:試験日程は予定であり、変更される場合があります。最新情報は建設業振興基金のホームページでご確認ください。
受験資格の緩和(令和6年度改正)
令和6年度(2024年度)から受験資格が大幅に緩和されました。
旧制度(〜令和5年度)
- 学歴に応じた実務経験年数が必要
- 大学卒業者:3年以上の実務経験
- 高校卒業者:10年以上の実務経験
新制度(令和6年度〜)
- 19歳以上であれば誰でも受験可能
- 学歴・実務経験の制限なし
この改正により、若手技術者でもチャレンジしやすくなりました。令和8年度も新制度が継続されると予想されます。
第一次検定の出題分野と配点
出題構成
第一次検定は、午前と午後の2部構成です。
午前の部(2時間30分)
| 分野 | 出題数 | 解答数 | 選択/必須 |
|---|---|---|---|
| 建築学等 | 15問 | 12問 | 選択 |
| 設備その他 | 5問 | 5問 | 必須 |
| 施工(躯体工事) | 13問 | 5問 | 選択 |
| 施工(仕上げ工事) | 12問 | 5問 | 選択 |
| 午前合計 | 45問 | 27問 |
午後の部(2時間)
| 分野 | 出題数 | 解答数 | 選択/必須 |
|---|---|---|---|
| 施工管理法 | 10問 | 10問 | 必須 |
| 応用能力問題 | 6問 | 6問 | 必須 |
| 法規 | 11問 | 8問 | 選択 |
| 午後合計 | 27問 | 24問 |
1日合計:72問出題、60問解答、36問以上正解で合格
分野別の特徴と難易度
建築学等(午前・選択)
難易度:★★★☆☆(普通)
出題内容
対策のポイント
- 計算問題は公式を覚えて繰り返し演習
- 構造・材料は過去問の出題パターンを把握
- 15問中12問選択なので、苦手分野は捨てても可
設備その他(午前・必須)
難易度:★★☆☆☆(やや易しい)
出題内容
対策のポイント
- 5問必須なので確実に得点したい分野
- 過去問からの類似出題が多い
- 設備の基本的な仕組みを理解する
施工(躯体工事)(午前・選択)
難易度:★★★☆☆(普通)
出題内容
対策のポイント
- 実務経験がある方は得点源にできる
- コンクリート工事は毎年出題される重要分野
- 13問中5問選択なので、得意分野に絞る
施工(仕上げ工事)(午前・選択)
難易度:★★★☆☆(普通)
出題内容
対策のポイント
- 防水工事は頻出なので重点的に学習
- 各工法の特徴と施工上の留意点を整理
- 12問中5問選択なので、得意分野に絞る
施工管理法(午後・必須)
難易度:★★★★☆(やや難しい)
出題内容
- 施工計画
- 工程管理(ネットワーク工程表)
- 品質管理
- 安全管理
対策のポイント
- 10問必須で配点が大きい最重要分野
- ネットワーク工程表の計算は必ず出題
- 品質管理・安全管理の用語を正確に覚える
応用能力問題(午後・必須)
難易度:★★★★☆(やや難しい)
出題内容
- 施工管理の知識を応用した思考問題
- 複合的な判断力を問う問題
対策のポイント
- 令和3年度から新設された問題形式
- 単純な暗記では対応できない
- 過去問で出題パターンを把握する
法規(午後・選択)
難易度:★★☆☆☆(やや易しい)
出題内容
対策のポイント
- 過去問からの類似出題が多い
- 条文の正確な暗記より、趣旨の理解を優先
- 11問中8問選択なので、苦手な法律は捨てても可
効率的な学習の優先順位
優先度の高い分野
合格するためには、必須問題で確実に得点することが重要です。
最優先で対策すべき分野
-
施工管理法(10問必須)
- 配点が大きく、ここで落とすと致命的
- ネットワーク工程表の計算は必ずマスター
-
応用能力問題(6問必須)
- 新形式の問題で差がつきやすい
- 過去問で出題パターンを把握
-
設備その他(5問必須)
- 比較的得点しやすい分野
- 過去問の繰り返しで対応可能
選択問題の戦略
選択問題は、得意分野で確実に得点する戦略が有効です。
選択問題の配分
| 分野 | 出題数 | 解答数 | 戦略 |
|---|---|---|---|
| 建築学等 | 15問 | 12問 | 苦手な3問を避ける |
| 躯体工事 | 13問 | 5問 | 得意な5問を確実に |
| 仕上げ工事 | 12問 | 5問 | 得意な5問を確実に |
| 法規 | 11問 | 8問 | 苦手な3問を避ける |
選択の基準
- 過去に解いたことがある問題を優先
- 自信のない問題は飛ばす
- 時間がかかりそうな問題は後回し
学習時間の配分例
全体の学習時間を100%とした場合の配分例です。
| 分野 | 配分 | 理由 |
|---|---|---|
| 施工管理法 | 25% | 必須・高配点 |
| 応用能力問題 | 15% | 必須・新形式 |
| 法規 | 15% | 過去問で効率的 |
| 躯体工事 | 15% | 選択・実務直結 |
| 仕上げ工事 | 10% | 選択・実務直結 |
| 建築学等 | 15% | 選択・範囲広い |
| 設備その他 | 5% | 必須・得点しやすい |
過去問を活用した勉強法
過去問演習の重要性
第一次検定は、過去問からの類似出題が多いという特徴があります。過去5〜10年分の過去問を繰り返し解くことが、最も効率的な勉強法です。
過去問演習のサイクル
1周目:現状把握(1〜2週間)
- 時間を計って過去問1年分を解く
- 答え合わせをして正答率を確認
- 得意分野・苦手分野を把握
期待する正答率:40〜50%
2周目:知識のインプット(2〜4週間)
- 間違えた問題の解説を熟読
- 関連知識をテキストで確認
- ノートにまとめて整理
期待する正答率:55〜65%
3周目:弱点克服(2〜3週間)
- 間違えた問題だけを抽出して解く
- 同じ分野の類似問題も併せて解く
- なぜ間違えたのか原因を分析
期待する正答率:70〜80%
4周目:総仕上げ(1〜2週間)
- 全問題を通しで解く
- 時間配分を確認
- 苦手分野の最終確認
期待する正答率:80%以上
過去問の解き方のコツ
コツ1:時間を意識する
本番では、72問を4時間30分で解く必要があります。1問あたり約3〜4分が目安です。普段の演習から時間を意識しましょう。
コツ2:選択問題の見極め
選択問題は、最初にざっと目を通して、解ける問題から着手しましょう。わからない問題に時間をかけすぎないことが重要です。
コツ3:消去法を活用する
四肢択一では、明らかに誤っている選択肢を消去することで、正答率が上がります。
コツ4:間違えた問題を記録する
間違えた問題をノートに記録し、なぜ間違えたのか(知識不足、読み間違い、計算ミスなど)を分析しましょう。
分野別の対策ポイント
施工管理法の対策
施工管理法は、ネットワーク工程表の計算問題が毎年出題されます。
ネットワーク工程表で覚えるべきこと
- 最早開始時刻(EST):その作業を最も早く開始できる時刻
- 最遅完了時刻(LFT):その作業を遅くとも完了させるべき時刻
- クリティカルパス:余裕のない最長経路
- フロート(余裕時間):作業を遅らせても全体工期に影響しない時間
計算問題の練習方法
- 簡単な問題から始める
- 計算過程をノートに書く
- 答えを確認して理解する
- 類似問題を繰り返す
応用能力問題の対策
応用能力問題は、単純な暗記では対応できません。
対策のポイント
- 施工管理の基本知識を深く理解する
- 「なぜそうなるのか」を常に考える
- 過去問で出題パターンを把握する
- 複数の知識を組み合わせる練習をする
法規の対策
法規は、過去問の繰り返しで効率的に対策できます。
重点的に学習すべき法律
- 建築基準法:確認申請、単体規定、集団規定
- 建設業法:許可、技術者、請負契約
- 労働安全衛生法:安全衛生管理体制、特定作業
- 労働基準法:労働時間、賃金、就業規則
法規の勉強法
- 条文の丸暗記は不要
- 法律の趣旨と要点を理解する
- 過去問で出題傾向を把握する
- 間違えやすい数値(日数、面積など)を整理する
おすすめのテキストと問題集
テキスト選びのポイント
- 最新年度版を選ぶ(法改正に対応)
- 図解が豊富なものを選ぶ
- 過去問との対応がわかりやすいもの
おすすめの組み合わせ
基本セット
- 過去問題集(5年分以上):最重要
- 要点テキスト:インプット用
- ポケット問題集:スキマ時間用
テキストは買いすぎず、2〜3冊を完璧にやり込むことが大切です。
試験当日の注意点
持ち物チェックリスト
- 受験票
- 筆記用具(HBの鉛筆、消しゴム)
- 時計(計算機能なし)
- 身分証明書
- 昼食・飲み物
時間配分の目安
午前の部(2時間30分)
| 内容 | 時間目安 |
|---|---|
| 建築学等(12問) | 40分 |
| 設備その他(5問) | 15分 |
| 躯体工事(5問) | 20分 |
| 仕上げ工事(5問) | 20分 |
| 見直し | 15分〜 |
午後の部(2時間)
| 内容 | 時間目安 |
|---|---|
| 施工管理法(10問) | 40分 |
| 応用能力問題(6問) | 30分 |
| 法規(8問) | 25分 |
| 見直し | 25分〜 |
マークシートの注意点
- 問題番号とマーク位置のずれに注意
- 選択問題は解答数を超えないように
- 消しゴムでしっかり消す
まとめ
1級建築施工管理技士 第一次検定は、正しい戦略で効率的に学習すれば、十分に合格可能な試験です。
合格のための5つのポイント
- 必須問題を最優先:施工管理法・応用能力問題で確実に得点
- 選択問題は得意分野:苦手分野は捨てる勇気も必要
- 過去問を繰り返す:最低5年分を3周以上
- 時間配分を意識:本番を想定した演習
- 計算問題をマスター:ネットワーク工程表は必須
学習期間の目安
| レベル | 期間 | 時間 |
|---|---|---|
| 初学者 | 4〜6ヶ月 | 200〜300時間 |
| 中級者 | 3〜4ヶ月 | 150〜200時間 |
| 経験者 | 2〜3ヶ月 | 100〜150時間 |
令和6年度から受験資格が緩和され、19歳以上であれば誰でも受験できるようになりました。この機会に、令和8年度の合格を目指して挑戦しましょう!
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監修・執筆
sekocan 編集部
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