目次
令和8年度の1級建築施工管理技士 第二次検定を目指す方へ。
「経験記述が不安」「記述式問題の対策方法がわからない」という悩みはありませんか?
1級建築施工管理技士の第二次検定は、記述式問題が中心のため、第一次検定とは異なる対策が必要です。特に令和6年度から経験記述の形式が大きく変わり、従来の対策だけでは不十分になりました。
この記事では、第二次検定の出題傾向、経験記述の新形式への対応、記述式問題の攻略法を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 第二次検定の試験概要と出題構成
- 令和6年度からの試験形式の変更点
- 経験記述(問題1)の攻略法
- 記述式問題(問題2〜4)の対策
- 五肢択一問題(問題5〜6)の効率的な勉強法
1級建築施工管理技士 第二次検定の概要
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 記述式+五肢択一 |
| 問題数 | 6問 |
| 試験時間 | 3時間(180分) |
| 合格基準 | 60%以上 |
| 試験日 | 10月(年1回) |
令和8年度の試験日程(予定)
| 項目 | 日程(予定) |
|---|---|
| 申込期間 | 2026年8月下旬〜9月上旬 |
| 試験日 | 2026年10月中旬 |
| 合格発表 | 2027年1月上旬 |
注意:第一次検定に合格した後、別途第二次検定の申込手続きが必要です。
受験資格
第二次検定の受験資格は、以下のいずれかを満たす必要があります。
1. 第一次検定合格+実務経験
- 1級第一次検定合格後、所定の実務経験年数を満たす
- 2級第二次検定合格後、所定の実務経験年数を満たす
2. 技術士(建設部門)合格者
- 建設部門の技術士は実務経験年数の優遇あり
実務経験年数は、学歴や資格によって異なります。詳細は建設業振興基金のホームページでご確認ください。
第二次検定の出題構成
問題構成と配点目安
| 問題 | 内容 | 形式 | 配点目安 |
|---|---|---|---|
| 問題1 | 経験記述 | 記述式 | 約40点 |
| 問題2 | 仮設計画・安全管理 | 記述式 | 約15点 |
| 問題3 | 躯体工事 | 記述式 | 約15点 |
| 問題4 | 仕上げ工事 | 記述式 | 約10点 |
| 問題5 | 施工管理法 | 五肢択一 | 約10点 |
| 問題6 | 法規 | 五肢択一 | 約10点 |
配点は公表されていませんが、経験記述が最も配点が高いと言われています。
各問題の特徴
問題1:経験記述(記述式)
最も配点が高く、合否を左右する重要な問題です。令和6年度から出題形式が大きく変更されました。
旧形式(〜令和5年度)
- 自身が経験した工事について記述
- 工事概要、課題、対策、結果を記述
新形式(令和6年度〜)
- 試験で提示された工事概要に基づいて記述
- 提示された条件から課題を抽出し、対策を記述
令和8年度も新形式が継続されると予想されます。
問題2:仮設計画・安全管理(記述式)
仮設計画や安全管理に関する問題です。
出題例
- 仮設計画の留意事項
- 足場の安全対策
- 災害防止対策
- 作業手順書の作成
問題3:躯体工事(記述式)
躯体工事(コンクリート工事、鉄筋工事、鉄骨工事など)に関する問題です。
出題例
- コンクリート打設の留意事項
- 鉄筋の加工・組立の品質管理
- 鉄骨建方の安全対策
- 施工計画の作成
問題4:仕上げ工事(記述式)
仕上げ工事(防水工事、内装工事、塗装工事など)に関する問題です。
出題例
問題5:施工管理法(五肢択一)
施工管理全般に関する五肢択一問題です。
出題分野
問題6:法規(五肢択一)
建築関連法規に関する五肢択一問題です。
出題分野
経験記述(問題1)の攻略法
新形式の特徴
令和6年度から、経験記述は「試験で提示された工事概要に基づいて記述する形式」に変更されました。
提示される工事概要の内容
出題テーマの例
- 品質管理
- 工程管理
- 安全管理
- 環境管理
- 建設業の働き方改革
経験記述の書き方
経験記述は、以下の4つの要素で構成します。
1. 課題の背景 提示された工事概要から、なぜその課題が発生するのかを説明します。
2. 検討内容 課題に対して、どのような対策を検討したかを記述します。
3. 実施した対策 具体的に何を行ったかを、数値を交えて記述します。
4. 得られた結果 対策によりどうなったかを記述します。
経験記述のポイント
ポイント1:テーマとの一貫性
出題されたテーマ(品質管理、工程管理、安全管理など)に沿った内容を記述します。テーマから逸脱すると大幅な減点対象です。
ポイント2:具体的な数値
「コンクリートの打設温度を35℃以下に管理」「養生期間を7日間確保」など、具体的な数値を入れることで説得力が増します。
ポイント3:工事概要との整合性
提示された工事概要(構造、規模、用途など)と矛盾しない内容を記述します。
ポイント4:因果関係の明確化
「〜のため、〜を行い、〜を確保した」という流れで記述すると、論理的な文章になります。
経験記述の準備
新形式では、様々な工事概要に対応できるよう、複数のパターンを準備しておくことが重要です。
準備すべきパターン
| テーマ | パターン数 |
|---|---|
| 品質管理 | 3パターン |
| 工程管理 | 3パターン |
| 安全管理 | 3パターン |
| 合計 | 9パターン |
各テーマで、異なる工種(躯体工事、仕上げ工事など)の記述案を準備しておくと、どのような工事概要が提示されても対応できます。
記述式問題(問題2〜4)の対策
問題2:仮設計画・安全管理
頻出テーマ
- 足場の種類と安全対策
- 仮設電気・仮設水道の計画
- 現場事務所・作業員詰所の配置
- 揚重機(タワークレーン、工事用エレベーター)の計画
- 安全管理体制の構築
対策のポイント
- 各仮設物の特徴と選定理由を理解する
- 安全管理の基本事項(KY活動、安全パトロールなど)を押さえる
- 過去問で出題パターンを把握する
問題3:躯体工事
頻出テーマ
対策のポイント
問題4:仕上げ工事
頻出テーマ
対策のポイント
- 各仕上げ材の特徴と施工手順を理解する
- 下地処理の重要性を押さえる
- 検査方法と品質基準を覚える
記述式問題の書き方
記述式問題で高得点を取るためのポイントです。
ポイント1:問題文をよく読む
「理由を述べよ」「留意点を3つ挙げよ」など、問題文の指示に従った解答をします。
ポイント2:箇条書きを活用する
複数の項目を挙げる場合は、箇条書きにすると採点者が読みやすくなります。
ポイント3:専門用語を正しく使う
施工管理の専門用語を正確に使うことで、知識の深さをアピールできます。
ポイント4:文字数を意識する
解答欄の7〜8割程度を埋めることを目安にしましょう。
五肢択一問題(問題5〜6)の対策
問題5:施工管理法
施工管理法の五肢択一問題は、過去問からの類似出題が多いため、過去問の繰り返しが効果的です。
出題分野と重点ポイント
問題6:法規
法規の五肢択一問題も、過去問の繰り返しで対応できます。
出題分野と重点ポイント
| 法律 | 重点ポイント |
|---|---|
| 建築基準法 | 確認申請、単体規定、集団規定 |
| 建設業法 | 許可、技術者、請負契約 |
| 労働安全衛生法 | 安全衛生管理体制、特定機械 |
| 労働基準法 | 労働時間、賃金、就業規則 |
五肢択一問題の解き方
コツ1:消去法を活用
明らかに誤っている選択肢を消去し、残った選択肢から正答を選びます。
コツ2:過去問のパターンを覚える
同じような問題が繰り返し出題されるため、過去問のパターンを覚えることが効果的です。
コツ3:時間配分を意識
五肢択一問題に時間をかけすぎると、記述式問題に影響します。1問2〜3分を目安にしましょう。
試験当日の時間配分
試験時間3時間(180分)の配分例です。
| 問題 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 問題1 | 経験記述 | 50〜60分 |
| 問題2 | 仮設計画・安全管理 | 25〜30分 |
| 問題3 | 躯体工事 | 25〜30分 |
| 問題4 | 仕上げ工事 | 20〜25分 |
| 問題5 | 施工管理法(五肢択一) | 10〜15分 |
| 問題6 | 法規(五肢択一) | 10〜15分 |
| 見直し | 15〜20分 |
経験記述に最も時間をかけることが重要です。ただし、時間をかけすぎて他の問題が解けなくなることは避けましょう。
効率的な学習スケジュール
4ヶ月スケジュール例
1ヶ月目:基礎固め
- 過去問1年分を解いて現状把握
- テキストで施工管理の基礎知識をインプット
- 経験記述のテーマと書き方を理解
2ヶ月目:経験記述対策
- 品質管理・工程管理・安全管理の記述案を作成
- 複数パターンの記述案を準備
- 実際に手書きで書く練習
3ヶ月目:記述式問題対策
- 過去問の記述式問題を解く
- 間違えた問題の解説を熟読
- 頻出テーマの知識を整理
4ヶ月目:総仕上げ
- 本番形式で過去問を解く
- 時間配分を確認
- 弱点分野の最終確認
- 経験記述の最終チェック
学習時間の配分例
全体の学習時間を100%とした場合の配分です。
| 内容 | 配分 |
|---|---|
| 経験記述(問題1) | 40% |
| 記述式問題(問題2〜4) | 35% |
| 五肢択一問題(問題5〜6) | 15% |
| 総合演習・見直し | 10% |
まとめ
1級建築施工管理技士 第二次検定は、経験記述の対策が最も重要です。
合格のための5つのポイント
- 経験記述の新形式を理解:提示された工事概要に対応する
- 複数パターンの記述案を準備:9パターン程度を用意
- 手書きで練習:時間を計って何度も書く
- 記述式問題は過去問中心:頻出テーマを押さえる
- 五肢択一は効率よく:過去問の繰り返しで対応
学習期間の目安
| レベル | 期間 | 時間 |
|---|---|---|
| 初学者 | 4〜6ヶ月 | 200〜300時間 |
| 中級者 | 3〜4ヶ月 | 150〜200時間 |
| 経験者 | 2〜3ヶ月 | 100〜150時間 |
令和6年度から経験記述の形式が変更されましたが、正しい知識と対策があれば十分に合格可能です。
令和8年度の合格を目指して、一緒に頑張りましょう!
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監修・執筆
sekocan 編集部
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