目次
令和8年度の1級管工事施工管理技士を目指す方へ。
「合格するのに何時間くらい勉強すればいいの?」「働きながらでも合格できる?」という疑問をお持ちではありませんか。
1級管工事施工管理技士は、大規模な空調・給排水設備工事を監理するために必要な国家資格です。合格すれば、監理技術者として活躍でき、キャリアアップや年収アップにつながります。
この記事では、1級管工事施工管理技士に合格するために必要な勉強時間と、効率的なスケジュールの立て方を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 第一次・第二次検定それぞれの必要勉強時間
- レベル別の学習期間の目安
- 効率的な学習スケジュールの立て方
- 働きながら学習する方向けの具体的なプラン
合格に必要な勉強時間の目安
全体の勉強時間
1級管工事施工管理技士の合格に必要な勉強時間は、一般的に100〜400時間と言われています。
| 対象 | 必要時間の目安 |
|---|---|
| 第一次検定のみ | 50〜100時間 |
| 第二次検定のみ | 80〜150時間 |
| 両方を同年度受検 | 150〜300時間 |
この幅は、受験者の実務経験や基礎知識の有無によって大きく変わります。管工事の現場経験が豊富な方は短時間で合格できる一方、異業種からの転職者や経験が浅い方は、より多くの学習時間が必要です。
1級特有のポイント:大規模設備工事の知識
1級管工事施工管理技士は、2級と異なり大規模な建築設備工事に関する知識が求められます。
そのため、2級保有者であっても、1級特有の出題範囲について追加学習が必要です。
勉強時間に影響する要因
時間が短くて済む人
- 管工事の実務経験が10年以上
- 2級管工事施工管理技士を保有している
- 他の設備系資格(電気工事施工管理技士など)を持っている
- 過去に受検経験がある
時間がかかる人
- 実務経験が浅い、または異業種からの転職
- 資格試験の勉強が初めて
- 設備に関する基礎知識が不足している
- 記述式問題が苦手
1日・1週間の学習時間の目安
無理なく継続できる学習時間の目安は以下の通りです。
| 期間 | 目安時間 |
|---|---|
| 平日 | 1〜2時間 |
| 休日 | 2〜4時間 |
| 1週間合計 | 10〜15時間 |
週10〜15時間を確保できれば、3〜6ヶ月で合格ラインに到達できます。現場仕事で忙しい方でも、通勤時間や休憩時間を活用すれば、十分な学習時間を確保できます。
レベル別の学習期間
初学者(実務経験浅い・基礎知識少ない)
推奨学習期間:6ヶ月以上
特徴
- 設備用語から覚える必要がある
- 配管系統図の読み取りに時間がかかる
- 経験記述の材料が少ない
学習時間の目安:300〜400時間
初学者の方は、まず設備全般の基礎知識から学ぶ必要があります。空調設備、給排水設備、ガス設備、消火設備など、幅広い分野をカバーするため、計画的な学習が不可欠です。
中級者(実務経験あり・2級保有)
推奨学習期間:3〜4ヶ月
特徴
- 基本的な設備用語は理解している
- 実務で経験した内容が試験に出る
- 経験記述の材料がある
学習時間の目安:150〜250時間
2級保有者や実務経験5年以上の方は、1級特有の出題範囲(大規模設備、熱源システム、高層建築の配管など)を重点的に学習することで、効率的に合格を目指せます。
経験者(過去に受検経験あり・類似資格保有)
推奨学習期間:2〜3ヶ月
特徴
- 試験の出題傾向を把握している
- 弱点分野を絞って対策できる
- 経験記述の準備がある程度できている
学習時間の目安:100〜150時間
再受検の方は、前回不合格だった原因を分析し、弱点分野を集中的に対策することで、短期間での合格が可能です。
第一次検定の学習スケジュール
第一次検定の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 四肢択一(マークシート) |
| 問題数 | 73問(うち60問解答) |
| 試験時間 | 午前2時間30分・午後2時間 |
| 合格基準 | 60%以上(36問以上正解) |
| 試験日 | 9月(年1回) |
| 受験資格 | 19歳以上(令和6年度から緩和) |
出題分野と配点
| 分野 | 出題数目安 | 学習優先度 |
|---|---|---|
| 機械工学等 | 14問 | 高 |
| 空調設備 | 10問 | 最優先 |
| 給排水・衛生設備 | 10問 | 最優先 |
| 施工管理法 | 20問 | 最優先 |
| 法規 | 10問 | 中 |
| 設計図書・契約 | 9問 | 中 |
空調設備、給排水・衛生設備、施工管理法で全体の約55%を占めるため、ここを重点的に対策しましょう。
3ヶ月スケジュール(中級者向け)
第一次検定のみを受検する場合の3ヶ月スケジュールです。
1ヶ月目:基礎固め
| 週 | 学習内容 | 時間目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 過去問1年分を解いて現状把握 | 8時間 |
| 2週目 | テキストで空調設備をインプット | 12時間 |
| 3週目 | テキストで給排水設備をインプット | 12時間 |
| 4週目 | テキストで機械工学をインプット | 10時間 |
2ヶ月目:過去問演習
| 週 | 学習内容 | 時間目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 過去問演習(令和5年度・令和4年度) | 12時間 |
| 2週目 | 過去問演習(令和3年度・令和2年度) | 12時間 |
| 3週目 | 過去問演習(令和元年度・平成30年度) | 12時間 |
| 4週目 | 間違えた問題の復習・法規の学習 | 12時間 |
3ヶ月目:総仕上げ
| 週 | 学習内容 | 時間目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 弱点分野の集中復習 | 12時間 |
| 2週目 | 過去問2周目(時間を計って) | 12時間 |
| 3週目 | 過去問3周目(間違えた問題中心) | 10時間 |
| 4週目 | 模擬試験・最終確認 | 8時間 |
合計:約120時間
1級特有の学習ポイント:大規模設備
1級では、2級で出題されない大規模設備に関する問題が出題されます。
重点学習項目
- 空調熱源システム:冷凍機、ボイラー、ヒートポンプの特性と選定
- 中央監視システム:BAS(ビルオートメーションシステム)の構成
- 高層建築の給水方式:高置水槽方式、加圧給水方式、直結増圧方式
- 大型配管工事:フランジ継手、溶接配管、保温工事
これらの分野は、参考書の該当箇所を重点的に読み込み、過去問で出題パターンを把握することが重要です。
第二次検定の学習スケジュール
第二次検定の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 記述式 |
| 問題数 | 6問 |
| 試験時間 | 2時間45分 |
| 合格基準 | 60%以上 |
| 試験日 | 12月(年1回) |
| 受験資格 | 実務経験による |
令和7年度の第二次検定合格率
令和6年度の第二次検定合格率は**76.2%**と過去10年間で最高を記録しました。これは、実務経験のある受験者が対象であることと、しっかり対策すれば合格できることを示しています。
4ヶ月スケジュール(中級者向け)
第二次検定の対策は、経験記述に時間がかかるため、4ヶ月を目安にしましょう。
1ヶ月目:基礎固め
| 週 | 学習内容 | 時間目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 過去問1年分を解いて現状把握 | 6時間 |
| 2週目 | 施工管理用語の復習 | 10時間 |
| 3週目 | 工程管理(ネットワーク工程表)の学習 | 10時間 |
| 4週目 | 記述式問題の出題傾向を分析 | 6時間 |
2ヶ月目:経験記述対策(前半)
| 週 | 学習内容 | 時間目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 品質管理テーマの記述案作成 | 12時間 |
| 2週目 | 工程管理テーマの記述案作成 | 12時間 |
| 3週目 | 安全管理テーマの記述案作成 | 12時間 |
| 4週目 | 記述案のブラッシュアップ | 10時間 |
3ヶ月目:経験記述対策(後半)+過去問演習
| 週 | 学習内容 | 時間目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 施工計画テーマの記述案作成 | 12時間 |
| 2週目 | 過去問演習(問題2〜6) | 12時間 |
| 3週目 | 過去問演習(問題2〜6) | 12時間 |
| 4週目 | 間違えた問題の復習 | 10時間 |
4ヶ月目:総仕上げ
| 週 | 学習内容 | 時間目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 経験記述の書く練習(時間を計って) | 12時間 |
| 2週目 | 弱点分野の集中復習 | 12時間 |
| 3週目 | 模擬試験(本番形式で) | 8時間 |
| 4週目 | 経験記述の最終確認・暗記 | 6時間 |
合計:約180時間
経験記述に必要な時間
経験記述は第二次検定の合否を左右する最重要問題です。1級では、大規模な設備工事での施工管理経験を具体的に記述する必要があります。
経験記述対策の時間配分
| 作業 | 目安時間 |
|---|---|
| 模範解答の分析 | 8時間 |
| 記述案の作成(4テーマ×2パターン) | 32時間 |
| 記述案のブラッシュアップ | 16時間 |
| 書く練習(時間を計って) | 16時間 |
| 暗記・確認 | 8時間 |
| 合計 | 80時間 |
経験記述だけで80時間程度を見込んでおきましょう。
効率的なスケジュールの立て方
ステップ1:試験日から逆算する
まず、試験日を確認し、そこから逆算してスケジュールを立てます。
令和8年度の試験日程(予定)
- 第一次検定:2026年9月
- 第二次検定:2026年12月
例えば、9月の第一次検定を受ける場合、6月から学習を開始すれば3ヶ月の学習期間を確保できます。
ステップ2:週ごとの目標を設定する
大まかなスケジュールができたら、週ごとの目標を設定します。
目標設定のポイント
- 具体的に(「過去問を解く」ではなく「過去問2年分を解く」)
- 達成可能な範囲で(無理な目標は挫折のもと)
- 予備日を設ける(急な残業や体調不良に対応)
ステップ3:1日のルーティンを決める
週の目標を達成するために、1日のルーティンを決めます。
現場作業者向けの平日ルーティン例
| 時間帯 | 学習内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 朝(出勤前) | 用語暗記 | 15分 |
| 通勤中 | アプリで過去問 | 20分 |
| 昼休み | 問題集を解く | 15分 |
| 帰宅後 | 過去問演習 | 1時間 |
| 合計 | 1時間50分 |
休日のルーティン例
| 時間帯 | 学習内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 午前 | 過去問演習(1年分) | 2時間30分 |
| 午後 | 間違えた問題の復習 | 2時間 |
| 合計 | 4時間30分 |
ステップ4:進捗を記録する
学習の進捗を記録することで、遅れを早めに把握できます。
記録する内容
- 学習日時と時間
- 学習内容(過去問〇年分、テキスト〇ページなど)
- 正答率(過去問の場合)
- 気づいたこと、次回やること
スマホのメモ帳やノート、専用アプリなど、続けやすい方法で記録しましょう。
ステップ5:定期的に見直す
計画通りに進まないこともあります。2週間に1回程度、スケジュールを見直しましょう。
見直しのポイント
- 予定通りに進んでいるか
- 遅れている場合、どこで取り戻すか
- 学習内容の優先順位を変更する必要があるか
働きながら学習する方向けのプラン
プラン1:朝活中心型(早起きできる方向け)
| 時間帯 | 学習内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 5:00〜6:30 | 過去問演習 | 1時間30分 |
| 通勤中 | アプリで復習 | 20分 |
| 平日合計 | 1時間50分 | |
| 土曜午前 | 集中学習 | 3時間 |
| 週合計 | 約12時間 |
メリット:現場仕事で残業があっても影響を受けない、頭がクリアな状態で学習できる
プラン2:スキマ時間活用型(通勤時間が長い方向け)
| 時間帯 | 学習内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 通勤中(往路) | テキスト学習 | 40分 |
| 昼休み | 問題集 | 20分 |
| 通勤中(復路) | アプリで過去問 | 40分 |
| 平日合計 | 1時間40分 | |
| 土曜午前 | 集中学習 | 3時間 |
| 週合計 | 約11時間 |
メリット:帰宅後の自由時間を確保できる
プラン3:週末集中型(平日は時間が取れない方向け)
| 時間帯 | 学習内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 平日 | 通勤中にアプリ | 20分×5日 |
| 土曜 | 集中学習 | 5時間 |
| 日曜 | 集中学習 | 4時間 |
| 週合計 | 約10時間40分 |
メリット:平日の負担が少ない デメリット:休日の自由時間が減る、知識の定着に時間がかかる
過去問の使い方
過去問は何年分を何周すべきか
1級管工事施工管理技士の場合、過去7年分を2〜3周が推奨されます。
| 周回 | 目的 | 期間目安 |
|---|---|---|
| 1周目 | 全体像の把握、弱点発見 | 3〜4週間 |
| 2周目 | 知識の定着、理解の深化 | 2〜3週間 |
| 3周目 | 完全習得、スピードアップ | 1〜2週間 |
なぜ7年分なのか?
- 7年分あれば出題パターンをほぼ網羅できる
- 過去問からの類似出題率が約70%以上
- それ以上古いと法改正等で情報が古くなるリスクがある
目標正答率の目安
| 周回 | 目標正答率 |
|---|---|
| 1周目 | 40〜50% |
| 2周目 | 60〜70% |
| 3周目 | 80%以上 |
1周目で点数が低くても心配はいりません。繰り返すことで確実に伸びていきます。
試験直前期の過ごし方
1週間前
- 新しい内容は覚えない
- 間違えた問題の復習に集中
- 経験記述の最終確認と暗記
3日前
- 軽めの復習にとどめる
- 睡眠をしっかり取る
- 持ち物の確認
前日
- 早めに就寝
- 持ち物の最終チェック
- 会場へのルート確認
当日の時間配分(第二次検定の場合)
第二次検定(2時間45分)の時間配分例です。
| 問題 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 問題1 | 経験記述 | 50〜60分 |
| 問題2 | 施工管理 | 25〜30分 |
| 問題3 | 工程管理 | 25〜30分 |
| 問題4 | 法規 | 20〜25分 |
| 問題5 | 施工 | 20〜25分 |
| 問題6 | 施工 | 15〜20分 |
| 見直し | 10〜15分 |
経験記述に最も時間をかけ、確実に得点することが合格の鍵です。
あわせて読みたい
まとめ
1級管工事施工管理技士に合格するために必要な勉強時間と、スケジュールの立て方をまとめます。
必要な勉強時間の目安
| 対象 | 時間 | 期間 |
|---|---|---|
| 第一次検定のみ | 50〜100時間 | 2〜3ヶ月 |
| 第二次検定のみ | 80〜150時間 | 3〜4ヶ月 |
| 両方 | 150〜300時間 | 4〜6ヶ月 |
効率的なスケジュールの立て方
- 試験日から逆算してスタート日を決める
- 週ごとの目標を設定する
- 1日のルーティンを決める
- 進捗を記録する
- 定期的に見直す
学習時間確保のコツ
- 朝活で集中力の高い時間を活用
- 通勤時間をスキマ学習に
- 休日の午前中に集中学習
- 過去問7年分を2〜3周で効率的に学習
計画的に学習を進めれば、働きながらでも合格は十分可能です。
令和8年度の合格を目指して、今日から学習を始めましょう。
関連記事
関連する資格ページ
監修・執筆
sekocan 編集部
施工管理技士の資格取得支援に特化した学習プラットフォーム。現役の施工管理技士や建設業界の専門家が監修した正確で実践的な情報を提供しています。