目次
令和8年度の1級管工事施工管理技士試験を受験予定の方へ。
「1級管工事施工管理技士ってどのくらい難しいの?」「合格率はどれくらい?」「他の施工管理技士と比べてどうなの?」という疑問をお持ちではありませんか?
1級管工事施工管理技士は、大規模な空調・給排水設備工事の監理技術者として活躍するために必要な国家資格です。取得すれば、キャリアアップや年収アップに直結します。
この記事では、最新の合格率データをもとに難易度を徹底分析し、令和8年度の合格に向けた効果的な対策をご紹介します。
この記事でわかること
- 最新の合格率データ(令和5〜7年度)
- 第一次検定・第二次検定それぞれの難易度
- 他の施工管理技士資格との比較
- 合格基準点と出題傾向
- 難易度に応じた効果的な対策
1級管工事施工管理技士の合格率推移
第一次検定の合格率
過去3年間の第一次検定の合格率は以下の通りです。
| 年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年)※ | 23,826人 | 9,221人 | 38.7% |
| 令和6年度(2024年) | 23,255人 | 12,157人 | 52.3% |
| 令和5年度(2023年) | 22,876人 | 8,530人 | 37.3% |
| 令和4年度(2022年) | 17,170人 | 5,765人 | 33.6% |
| 令和3年度(2021年) | 16,838人 | 5,660人 | 33.6% |
※令和7年度のデータはAIによる推定値を含みます。正確な数値は一般財団法人 全国建設研修センターの公式発表をご確認ください。 ポイント
- 合格率は**33〜52%**と年度により大きく変動
- 過去5年の平均合格率は約38.3%
- 令和6年度は52.3%と過去最高を記録したが、令和7年度は38.7%(※推定値)に低下
第二次検定の合格率
| 年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度(2024年) | 9,821人 | 7,488人 | 76.2% |
| 令和5年度(2023年) | 9,508人 | 6,214人 | 65.4% |
| 令和4年度(2022年) | 8,245人 | 5,261人 | 63.8% |
| 令和3年度(2021年) | 9,036人 | 5,618人 | 62.2% |
| 令和2年度(2020年) | 9,048人 | 5,492人 | 60.7% |
ポイント
- 合格率は**60〜76%**で推移
- 過去5年の平均合格率は約65.9%
- 令和6年度は**76.2%**と過去10年間で最高を記録
- 第一次検定より合格率が高い
総合合格率(ストレート合格)
第一次検定と第二次検定を同年度に合格する「ストレート合格」の確率を計算します。
| 年度 | 計算式 | 総合合格率 |
|---|---|---|
| 令和6年度 | 52.3% × 76.2% | 約39.9% |
| 令和5年度 | 37.3% × 65.4% | 約24.4% |
| 令和4年度 | 33.6% × 63.8% | 約21.4% |
ポイント
- ストレート合格率は20〜40%程度
- 令和6年度は例外的に高かったが、通常は約4〜5人に1人の合格率
1級管工事施工管理技士の難易度分析
総合的な難易度評価
1級管工事施工管理技士の難易度は**「中程度」**と評価できます。
| 評価項目 | 難易度 | 理由 |
|---|---|---|
| 第一次検定 | ★★★☆☆ | 出題範囲が広いが、過去問で対策可能 |
| 第二次検定 | ★★☆☆☆ | 実務経験者には取り組みやすい |
| 総合 | ★★★☆☆ | 7種類の施工管理技士の中では合格しやすい |
第一次検定の難易度
やや難しい
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 四肢択一(マークシート) |
| 問題数 | 73問中60問を選択解答 |
| 試験時間 | 午前2時間30分・午後2時間 |
| 合格基準 | 60%以上(36問以上正解) |
| 受験資格 | 19歳以上(令和6年度から緩和) |
第一次検定が難しい理由
- 出題範囲が広い:空調、給排水、ガス、消火設備など多岐にわたる
- 1級特有の大規模設備知識:熱源システム、高層建築の配管など
- 法規の改正への対応:最新の法改正内容が出題される
- 選択問題の戦略が必要:73問中60問を選ぶ判断力
ただし、**過去問からの類似出題が約70%**を占めるため、しっかり対策すれば合格は十分可能です。
第二次検定の難易度
比較的取り組みやすい
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 記述式 |
| 問題数 | 6問 |
| 試験時間 | 2時間45分 |
| 合格基準 | 60%以上 |
| 受験資格 | 実務経験による |
第二次検定の特徴
- 実務経験者のみが受験:基礎知識がある受験者層
- 経験記述の配点が高い:約40%を占める
- 合格率が比較的高い:65〜76%程度
- 準備次第で高得点可能:経験記述は事前に準備できる
第二次検定は、経験記述の準備をしっかり行えば、合格率65%以上を誇る比較的取り組みやすい試験です。
他の施工管理技士資格との比較
7種類の1級施工管理技士の難易度比較
令和6年度のデータをもとに、7種類の1級施工管理技士を比較します。
| 資格 | 第一次検定合格率 | 第二次検定合格率 | 総合合格率 |
|---|---|---|---|
| 1級建設機械施工管理技士 | 26.3% | 68.1% | 17.9% |
| 1級建築施工管理技士 | 36.2% | 40.8% | 14.8% |
| 1級電気通信工事施工管理技士 | 40.9% | 41.8% | 17.1% |
| 1級造園施工管理技士 | 40.3% | 52.1% | 21.0% |
| 1級土木施工管理技士 | 44.4% | 35.3% | 15.7% |
| 1級電気工事施工管理技士 | 36.7% | 49.6% | 18.2% |
| 1級管工事施工管理技士 | 52.3% | 76.2% | 39.9% |
ポイント
- 1級管工事施工管理技士は7種類の中で最も合格しやすい
- 特に第二次検定の合格率76.2%は突出して高い
- 1級建築施工管理技士と比較すると約2.7倍の合格率
2級管工事施工管理技士との比較
| 項目 | 1級 | 2級 |
|---|---|---|
| 第一次検定合格率 | 38.7%(R7) | 55.3%(R6後期) |
| 第二次検定合格率 | 76.2%(R6) | 47.3%(R6) |
| 総合合格率 | 約29.5% | 約26.2% |
| 扱える工事規模 | 制限なし | 制限あり |
| 監理技術者 | 可能 | 不可 |
| 難易度 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
ポイント
- 第一次検定は1級の方が難しい
- 第二次検定は1級の方が合格率が高い(実務経験者のみのため)
- 1級は監理技術者として大規模工事を担当できる
類似資格との比較
| 資格 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1級管工事施工管理技士 | ★★★☆☆ | 大規模設備工事の監理 |
| 建築設備士 | ★★★★☆ | 設計・工事監理のアドバイス |
| 空気調和・衛生工学会設備士 | ★★★☆☆ | 学術的な設備知識 |
| 消防設備士甲種 | ★★☆☆☆ | 消防設備の工事・整備 |
合格基準点の詳細
第一次検定の合格基準
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 問題数 | 73問(うち60問選択) |
| 試験時間 | 午前2時間30分・午後2時間 |
| 合格ライン | 60%以上(36問以上正解) |
選択問題の内訳
| 区分 | 出題数 | 解答数 |
|---|---|---|
| 午前問題(必須) | 33問 | 33問 |
| 午前問題(選択) | 11問 | 9問 |
| 午後問題(選択) | 20問 | 12問 |
| 午後問題(必須) | 9問 | 6問 |
| 合計 | 73問 | 60問 |
選択問題があるため、苦手分野を避ける戦略が有効です。
第二次検定の合格基準
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 問題数 | 6問 |
| 試験時間 | 2時間45分 |
| 合格ライン | 60%以上 |
配点の目安
| 問題 | 内容 | 配点目安 |
|---|---|---|
| 問題1 | 経験記述 | 約40点 |
| 問題2 | 施工管理全般 | 約12点 |
| 問題3 | 工程管理(ネットワーク) | 約12点 |
| 問題4 | 法規 | 約12点 |
| 問題5 | 設備施工 | 約12点 |
| 問題6 | 設備施工 | 約12点 |
経験記述の配点が約40%を占めるため、ここで確実に得点することが合格の鍵です。
令和6年度からの受験資格変更
第一次検定の受験資格緩和
令和6年度から、第一次検定の受験資格が大幅に緩和されました。
| 変更前 | 変更後 |
|---|---|
| 学歴・実務経験が必要 | 19歳以上であれば誰でも受験可能 |
この変更により、実務経験を積む前に第一次検定に合格しておくことが可能になりました。
第二次検定の受験資格
第二次検定は従来通り実務経験が必要です。
| 学歴 | 必要実務経験 |
|---|---|
| 大学(指定学科) | 3年以上 |
| 大学(指定学科以外) | 4年6ヶ月以上 |
| 短大・高専(指定学科) | 5年以上 |
| 高校(指定学科) | 10年以上 |
| その他 | 15年以上 |
※1級第一次検定合格後、実務経験5年以上で受験可能
難易度が高いと感じる理由と対策
理由1:出題範囲が広い
1級管工事施工管理技士は、空調、給排水、ガス、消火設備など、幅広い設備知識が求められます。
対策
理由2:1級特有の大規模設備知識
2級では出題されない大規模設備の知識が必要です。
1級特有の出題内容
- 空調熱源システム:冷凍機、ボイラー、ヒートポンプの選定と運転
- 中央監視システム:BAS、BEMS の構成と機能
- 高層建築の給水:高置水槽方式、加圧給水方式、直結増圧方式
- 大型配管工事:フランジ継手、溶接配管、保温工事
対策
- 参考書の1級特有の章を重点的に学習
- 過去問で出題パターンを把握
- 大規模設備に関する実務経験がある場合は、それを活かす
理由3:経験記述の準備
第二次検定では、自身の実務経験を記述する問題があります。
対策
- 品質管理、工程管理、安全管理、施工計画の4テーマを準備
- 1級らしい大規模工事の経験を選定
- 具体的な数値を含めた記述案を作成
- 手書きで時間内に書く練習を繰り返す
理由4:働きながらの学習
現場仕事と両立しながら勉強時間を確保するのが難しいという声も多いです。
対策
- 通勤時間をスマホアプリで学習に活用
- 1日1〜2時間の短時間集中型の学習スタイル
- 過去問中心の効率的な学習
- 3〜6ヶ月の計画的な学習スケジュール
令和8年度の難易度予想
令和8年度も例年並みの難易度が予想されます。
予想の根拠
- 第一次検定:令和7年度は38.7%(※推定値)と例年並みに戻った
- 第二次検定:令和6年度の76.2%は例外的に高く、65%前後に戻る可能性
- 出題傾向:大きな変更は予定されていない
令和8年度の対策ポイント
- 第一次検定は過去問7年分を2〜3周
- 第二次検定は経験記述の準備を入念に
- 早めに学習を開始し、余裕を持ったスケジュールで臨む
まとめ:難易度を正しく理解して合格を目指す
1級管工事施工管理技士の難易度は「中程度」です。7種類の1級施工管理技士の中では最も合格しやすい資格であり、正しい対策を行えば十分に合格可能です。
難易度のポイント
| 検定 | 合格率 | 難易度 |
|---|---|---|
| 第一次検定 | 38%前後 | やや難しい |
| 第二次検定 | 65%前後 | 比較的取り組みやすい |
| 総合 | 25%前後 | 4〜5人に1人が合格 |
合格のための3つのポイント
-
第一次検定は過去問7年分を2〜3周
- 合格率38%前後、60%得点で合格
- 選択問題を活用して苦手分野を避ける
-
第二次検定は経験記述を重視
- 合格率65%前後、経験記述が配点の約40%
- 4テーマの記述案を事前に準備
-
計画的な学習で時間を有効活用
- 働きながらでも3〜6ヶ月で合格可能
- 1日1〜2時間の継続的な学習
難易度を正しく理解し、計画的に学習を進めれば、令和8年度の合格は十分に達成できます。
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監修・執筆
sekocan 編集部
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