目次
令和8年度の1級電気通信工事施工管理技士 第一次検定を受験予定の方へ。
「第一次検定の出題範囲が広すぎて、どこから手をつけていいかわからない...」という悩みを抱えていませんか?
1級電気通信工事施工管理技士の第一次検定は、電気通信工学、施工管理法、法規など幅広い分野から出題されます。しかし、出題傾向を把握し、効率的な学習戦略を立てれば、働きながらでも十分に合格を狙えます。
この記事では、令和8年度の第一次検定に向けて、科目別の対策法と合格戦略を徹底的に解説します。
この記事でわかること
- 令和8年度 第一次検定の試験概要と日程
- 出題科目と配点の内訳
- 科目別の出題傾向と重要ポイント
- 5G・IoT分野の頻出問題
- 効率的な学習戦略と優先順位
令和8年度 第一次検定の試験概要
試験日程
令和8年度の1級電気通信工事施工管理技士 第一次検定の日程は以下の通りです。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 試験申込書販売 | 令和8年4月22日 |
| 試験申込期間 | 令和8年5月7日〜5月21日 |
| 第一次検定 | 令和8年9月6日(日) |
| 合格発表 | 令和8年10月8日(木) |
受検資格(令和6年度改正)
令和6年度から受検資格が大幅に緩和されました。第一次検定は年齢要件のみとなり、以下の条件を満たせば受検できます。
- 第一次検定:令和8年度中に満19歳以上となる者
これは、学歴や実務経験に関係なく、19歳以上であれば誰でも第一次検定を受検できるということを意味します。建設業界への入職を目指す学生や、異業種からの転職希望者にとって、大きなチャンスといえます。
試験時間と出題数
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 午前:2時間30分(150分)、午後:2時間(120分) |
| 出題形式 | 四肢択一式(マークシート) |
| 出題数 | 65問(うち60問解答) |
| 合格基準 | 正答率60%以上 |
65問中60問を選択解答する形式のため、苦手分野を避けて得意分野で確実に得点する戦略が有効です。
試験地
第一次検定は全国12会場で実施されます。
- 札幌、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇
会場は申込時に選択します。人気会場は早期に定員に達する場合があるため、早めの申込をおすすめします。
第一次検定の出題科目と配点
出題科目の構成
第一次検定は、以下の4分野から出題されます。
| 分野 | 主な出題内容 | 出題数目安 |
|---|---|---|
| 電気通信工学 | 有線・無線通信、ネットワーク、情報工学 | 約25問 |
| 施工管理法 | 工程・品質・安全・原価管理 | 約20問 |
| 法規 | 建設業法、電気通信事業法、労働安全衛生法 | 約10問 |
| 関連分野 | 電気工学、土木・建築、契約・施工計画 | 約10問 |
合格ラインの考え方
合格基準は正答率60%以上です。60問解答で36問以上の正解が必要となります。
ただし、過去の試験では正答率60%でギリギリ合格というケースは少なく、65%〜70%(39問〜42問正解)を目標にすることをおすすめします。これにより、本番での緊張やケアレスミスにも対応できます。
科目別 出題傾向と対策
電気通信工学(約25問)
電気通信工学は最も出題数が多い分野であり、合否を左右する重要科目です。
1. 有線電気通信(約8問)
頻出テーマ:
- 光ファイバ通信(伝送損失、分散特性、融着接続)
- メタルケーブル(平衡対ケーブル、同軸ケーブル)
- 伝送技術(TDM、WDM、PON)
重要ポイント:
光ファイバに関する問題は毎年必ず出題されます。特に以下の内容を重点的に学習してください。
| 項目 | 覚えるべき数値・内容 |
|---|---|
| シングルモードファイバ | コア径:約9μm、長距離伝送向け |
| マルチモードファイバ | コア径:50μmまたは62.5μm、近距離向け |
| 融着接続損失 | 一般的に0.1dB以下 |
| コネクタ接続損失 | 一般的に0.3dB以下 |
例題:
光ファイバの伝送損失に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- シングルモードファイバは、波長1.55μm帯で最も損失が小さい
- レイリー散乱損失は波長の4乗に反比例する
- 曲げ損失はファイバの曲げ半径が小さいほど大きくなる
- 融着接続による損失は、一般的にコネクタ接続より大きい
解答:4(融着接続の方が損失は小さい)
2. 無線通信(約8問)
頻出テーマ:
- 移動体通信システム(4G LTE、5G)
- アンテナの種類と特性
- 電波伝搬(フェージング、マルチパス)
- 無線LAN(Wi-Fi 6、Wi-Fi 7)
5G関連の重要ポイント:
5Gは令和元年にサービス開始された最新技術であり、頻出度が高まっています。
| 5G技術 | 特徴 |
|---|---|
| Sub6(サブシックス) | 6GHz以下の周波数帯、カバレッジ重視 |
| ミリ波 | 28GHz帯など、超高速通信向け |
| Massive MIMO | 多数のアンテナ素子による大容量通信 |
| ビームフォーミング | 電波を特定方向に集中させる技術 |
3. ネットワーク・情報工学(約9問)
頻出テーマ:
- TCP/IP、OSI参照モデル
- LANの構成と機器(スイッチ、ルータ)
- IoT・クラウド技術
- 情報セキュリティ
IoT関連の重要ポイント:
IoT(Internet of Things)は、電気通信工事の今後を左右する重要技術です。
| IoT関連技術 | 用途・特徴 |
|---|---|
| LPWA | 低消費電力広域通信(LoRa、Sigfox) |
| BLE | Bluetooth Low Energy、近距離通信 |
| エッジコンピューティング | 端末側でのデータ処理 |
| クラウド | データの集中管理・分析 |
施工管理法(約20問)
施工管理法は、実務に直結する重要分野です。
1. 工程管理(約5問)
頻出テーマ:
重要ポイント:
ネットワーク工程表の計算問題は毎年出題されます。以下の用語を確実に理解してください。
- 最早開始時刻(ES):その作業を最も早く開始できる時刻
- 最遅完了時刻(LF):その作業を最も遅く完了できる時刻
- クリティカルパス:所要時間が最長となる経路
- トータルフロート(TF):作業の余裕時間
2. 品質管理(約5問)
頻出テーマ:
- QC7つ道具(パレート図、特性要因図など)
- 検査・試験方法
- ISO 9001
重要ポイント:
電気通信工事特有の品質管理項目を覚えておきましょう。
| 試験項目 | 内容 |
|---|---|
| 伝送損失試験 | 光ファイバの損失測定 |
| 反射減衰量試験 | コネクタ接続部の反射測定 |
| OTDR試験 | 光ファイバの断線・損失位置特定 |
| 認証試験 | LANケーブルの性能保証 |
3. 安全管理(約5問)
頻出テーマ:
- 労働安全衛生法
- 高所作業の安全対策
- 電気工事の安全対策
- KY活動、リスクアセスメント
重要ポイント:
高所作業に関する数値は頻出です。
4. 原価管理(約5問)
頻出テーマ:
- 工事原価の構成(直接工事費、間接工事費)
- 見積りの方法
- コスト管理手法
法規(約10問)
法規は暗記が中心ですが、出題パターンが決まっているため、効率的に得点できます。
主要法規と頻出内容
| 法規名 | 頻出内容 |
|---|---|
| 建設業法 | 建設業許可、技術者の配置、下請契約 |
| 電気通信事業法 | 電気通信事業の登録・届出、技術基準 |
| 労働安全衛生法 | 作業主任者、特別教育、安全衛生管理体制 |
| 労働基準法 | 労働時間、休日、年少者・女性の保護 |
| 電波法 | 無線局の免許、技術基準適合証明 |
重要ポイント:
建設業法の主任技術者・監理技術者の配置基準は必ず出題されます。
| 工事の種類 | 配置する技術者 |
|---|---|
| 下請契約の総額が4,500万円未満 | 主任技術者 |
| 下請契約の総額が4,500万円以上 | 監理技術者 |
| 公共工事 | 専任の技術者 |
関連分野(約10問)
1. 電気工学(約4問)
頻出テーマ:
2. 土木・建築(約3問)
頻出テーマ:
3. 契約・施工計画(約3問)
頻出テーマ:
- 契約書類の種類と内容
- 施工計画書の作成
- 工事写真の管理
5G・IoT時代の頻出問題
令和元年以降、5GやIoTに関する出題が増加しています。以下の内容は重点的に学習してください。
5G関連の頻出テーマ
-
5Gの特徴
- 高速大容量(eMBB):下り最大20Gbps
- 超低遅延(URLLC):1ms以下
- 多数同時接続(mMTC):100万台/km2
-
5G基地局の構成
- CU(Central Unit):集中制御
- DU(Distributed Unit):分散処理
- RU(Radio Unit):無線部
-
ローカル5G
- 企業や自治体が独自に構築する5Gネットワーク
- 工場やスタジアムでの活用事例
IoT関連の頻出テーマ
-
IoTの通信規格
- LPWA(Low Power Wide Area):長距離・低消費電力
- Wi-SUN:スマートメーター向け
- LoRaWAN:広域IoTネットワーク
-
IoTセキュリティ
- 認証・暗号化の必要性
- ファームウェア更新の重要性
効率的な学習戦略
優先順位の考え方
限られた学習時間で効率的に合格を目指すために、以下の優先順位で学習することをおすすめします。
優先度:高
- 施工管理法(暗記で対応可能、得点しやすい)
- 法規(出題パターンが決まっている)
- 有線電気通信(光ファイバは必出)
優先度:中 4. 無線通信(5G関連は重要) 5. ネットワーク(IoT含む) 6. 安全管理
優先度:低(選択解答で回避可能) 7. 電気工学(計算問題が苦手な場合) 8. 土木・建築
学習スケジュールの目安
| 期間 | 学習内容 |
|---|---|
| 3ヶ月前〜 | 過去問を1周、出題傾向を把握 |
| 2ヶ月前〜 | 苦手分野を重点的に学習 |
| 1ヶ月前〜 | 過去問を繰り返し演習(3周以上) |
| 直前1週間 | 法規・数値の最終確認 |
おすすめ教材
- 過去問題集:地域開発研究所「1級電気通信工事施工管理 第一次検定 問題解説集」
- テキスト:オーム社「これだけマスター 1級電気通信工事施工管理技士」
- 要点集:携帯しやすいポケットサイズの要点集
FAQ:第一次検定について
Q1:第一次検定に合格すると何が得られますか?
A:第一次検定に合格すると「1級電気通信工事施工管理技士補」の資格が付与されます。技士補は、監理技術者の補佐として現場に配置できます。
Q2:第一次検定と第二次検定は同じ年に受けられますか?
A:はい。同じ年度に両方受検することも可能です。第一次検定に合格した方は、同年度の第二次検定を受検できます。
Q3:電卓は持ち込めますか?
A:いいえ。電卓の持ち込みは禁止されています。計算問題は暗算または筆算で解く必要があります。
Q4:過去問は何年分解けばいいですか?
A:最低でも5年分、できれば令和元年(2019年)の試験開始以降のすべての過去問を解くことをおすすめします。電気通信工事施工管理技士は新しい資格のため、過去問の数は限られていますが、その分出題パターンを把握しやすいです。
Q5:他の施工管理技士との併願は可能ですか?
A:試験日が異なれば併願可能です。電気工事施工管理技士や電気通信工事施工管理技士は、試験内容に重複する部分があるため、併願による相乗効果が期待できます。
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まとめ:第一次検定合格への道筋
令和8年度の1級電気通信工事施工管理技士 第一次検定は、**令和8年9月6日(日)**に実施されます。
合格のための重要ポイント:
- 受検資格が緩和され、19歳以上なら誰でも受検可能に
- 65問中60問選択解答のため、苦手分野を避ける戦略が有効
- 施工管理法と法規は暗記で得点しやすい
- 5G・IoT関連の出題が増加傾向
- 過去問演習を中心に、3ヶ月前から計画的に学習
電気通信工事施工管理技士は、5G・IoT時代の到来により今後ますます需要が高まる資格です。第一次検定に合格すれば「技士補」として活躍でき、キャリアアップの大きな一歩となります。
令和8年度の合格を目指して、今から計画的に学習を始めましょう!
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sekocan 編集部
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