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令和8年度の2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定を目指す方へ。
「第一次検定はマークシートだから簡単そう」と思っていませんか?確かに第一次検定の合格率は**平均62.9%**と比較的高いですが、油断は禁物です。
電気通信工事施工管理技士は令和元年(2019年)に新設された比較的新しい資格のため、出題傾向がまだ安定していない部分もあります。しかし、正しい対策を行えば、効率的に合格を勝ち取ることができます。
この記事では、第一次検定の出題範囲から具体的な勉強法まで、合格に必要な情報を徹底解説します。
この記事でわかること
- 第一次検定の試験概要と出題形式
- 令和8年度の試験日程・申込期間
- 出題分野ごとの攻略ポイント
- 効率的な勉強法と時間配分
- 合格者が実践した具体的な対策
第一次検定の試験概要【令和8年度対応】
試験日程と申込期間
令和8年度の2級電気通信工事施工管理技士 第一次検定は、年2回実施されます。
第一次検定(前期)
- 申込期間:令和8年3月4日~3月18日
- 試験日:令和8年6月(予定)
- 合格発表:令和8年7月(予定)
第一次検定(後期)
- 申込期間:令和8年7月14日~7月28日
- 試験日:令和8年11月(予定)
- 合格発表:令和9年1月(予定)
受験資格
第一次検定の受験資格は、令和8年度中に17歳以上になる方であれば誰でも受験可能です。実務経験は不要なので、学生の方も挑戦できます。
具体的には、平成22年4月1日以前に生まれた方が対象となります。
試験形式と合格基準
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 2時間10分 |
| 出題数 | 65問 |
| 解答数 | 40問(選択式) |
| 解答形式 | 四肢択一または五肢択一(マークシート) |
| 合格基準 | 60%以上(24問以上正解) |
65問中40問を選択して解答する形式なので、得意分野で確実に得点する戦略が有効です。
受験手数料
令和7年度より受験料が改定され、以下のとおりとなっています。
- 第一次検定のみ:7,150円(非課税)
- 第一次検定・第二次検定:14,300円(非課税)
出題分野と配点【全6分野を解説】
出題分野の構成
第一次検定は以下の6分野から出題されます。
分野1:電気通信工学
電気通信の基礎理論に関する分野です。
主な出題内容
- 電気理論(オームの法則、キルヒホッフの法則)
- 電子回路(ダイオード、トランジスタ、オペアンプ)
- 伝送理論(減衰、反射、雑音)
- 光伝送技術(光ファイバーの原理、損失)
- 無線通信(電波の性質、アンテナ)
攻略ポイント
- 計算問題が出題されるが、基本的な公式を覚えれば解ける
- dB(デシベル)計算は頻出。3dB=2倍、10dB=10倍を覚える
- 光ファイバーの種類(SMF、MMF)と特徴は必須
分野2:電気通信設備
実際の通信設備に関する分野で、最も出題数が多い重要分野です。
主な出題内容
- 有線電気通信設備(LANケーブル、光ファイバー)
- 無線電気通信設備(携帯電話基地局、5G)
- 放送設備(テレビ共同受信設備、CATV)
- 情報通信設備(ルーター、スイッチ、サーバー)
- 電源設備(UPS、自家発電設備)
攻略ポイント
- LANケーブルの規格(Cat5e、Cat6、Cat6A)と伝送速度の対応を覚える
- 光ファイバーの接続方法(融着接続、メカニカルスプライス)の特徴
- 5G(第5世代移動通信システム)の特徴は近年頻出
分野3:関連分野
電気通信工事に関連する他分野の知識が問われます。
主な出題内容
- 電気設備(高圧受電設備、接地工事)
- 建築設備(空調、防災設備)
- 土木(管路工事、ハンドホール)
- 機械設備(エレベーター、給排水)
攻略ポイント
- 他の施工管理技士試験と重複する内容が多い
- 電気設備の接地工事(A種、B種、C種、D種)は頻出
- 深追いせず、基本的な知識を押さえる
分野4:施工管理法
工事の施工管理に関する分野で、全問必須解答です。
主な出題内容
攻略ポイント
分野5:施工管理法(基礎的な能力)
令和3年度の制度改正で追加された分野で、実務的な判断力が問われます。
主な出題内容
- 施工現場での具体的な対応
- 工程遅延時の対策
- 品質不良発生時の対応
- 安全上の問題への対処
攻略ポイント
- 知識だけでなく「実務でどう判断するか」が問われる
- 過去問で出題パターンを把握することが重要
- やや難易度が高いため、得意分野で確実に得点する戦略も有効
分野6:法規
電気通信工事に関連する法令が問われます。
主な出題内容
攻略ポイント
- 建設業法の「技術者制度」「下請契約」は必ず押さえる
- 電気通信事業法は電気通信工事特有の法律なので重点学習
- 条文の正誤を問う問題が多いため、過去問で出題パターンを把握
頻出テーマ詳細解説
LANケーブルと規格
カテゴリ別の特徴
| カテゴリ | 最大伝送速度 | 最大伝送帯域 | 最大ケーブル長 |
|---|---|---|---|
| Cat5e | 1Gbps | 100MHz | 100m |
| Cat6 | 1Gbps | 250MHz | 100m |
| Cat6A | 10Gbps | 500MHz | 100m |
| Cat7 | 10Gbps | 600MHz | 100m |
よく出る問題パターン
- 「Cat6Aケーブルの最大伝送速度は?」→ 10Gbps
- 「Cat6とCat6Aの違いは?」→ 伝送帯域とシールド構造
光ファイバーの種類
SMF(シングルモードファイバー)
- コア径:約9μm
- 伝送距離:長距離(数十km以上)
- 用途:基幹回線、長距離通信
MMF(マルチモードファイバー)
- コア径:50μmまたは62.5μm
- 伝送距離:短距離(〜500m程度)
- 用途:建物内、データセンター
よく出る問題パターン
- 「長距離伝送に適した光ファイバーは?」→ SMF
- 「モード分散が発生しやすいのは?」→ MMF
5G(第5世代移動通信システム)
5Gは電気通信工事施工管理技士として押さえておくべき最新技術です。
5Gの3つの特徴
- 超高速:最大20Gbps(4Gの約20倍)
- 超低遅延:1ミリ秒以下(4Gの約10分の1)
- 多数同時接続:100万台/km²(4Gの約10倍)
5Gで使用される周波数帯
- Sub6(サブシックス):3.7GHz帯、4.5GHz帯
- ミリ波:28GHz帯
よく出る問題パターン
- 「5Gの特徴として正しいものは?」→ 超高速、超低遅延、多数同時接続
- 「ミリ波の特徴は?」→ 直進性が高い、障害物に弱い
効率的な勉強法【3ステップ】
ステップ1:過去問分析(1週間)
まず、過去3〜5年分の過去問を解いて、出題傾向を把握します。
確認すべきポイント
- どの分野から何問出題されているか
- 自分の得意分野・苦手分野はどこか
- 繰り返し出題されているテーマは何か
この段階では正解できなくても問題ありません。全体像を把握することが目的です。
ステップ2:テキスト学習(4〜6週間)
過去問分析で把握した出題傾向に基づき、テキストで知識をインプットします。
効率的な学習順序
- 電気通信設備(配点が高い)
- 施工管理法(必須問題)
- 法規(暗記で得点しやすい)
- 電気通信工学(計算問題対策)
- 関連分野(深追いしない)
ステップ3:過去問演習(3〜4週間)
知識をインプットしたら、過去問を繰り返し解いて定着させます。
過去問演習のコツ
- 同じ問題を最低3回は解く
- 間違えた問題は必ず解説を読み、テキストで復習
- 時間を計って本番を想定した練習も行う
分野別の時間配分戦略
試験時間は2時間10分(130分)、解答数は40問です。
推奨時間配分
- 1問あたり:約3分
- 見直し時間:10分程度
効率的な解答順序
- 得意分野から着手:確実に得点できる問題を先に
- 必須問題を確実に:施工管理法は全問必須なので重点的に
- 迷った問題は後回し:時間をかけすぎない
試験当日の注意点
持ち物チェックリスト
- 受験票
- 写真付き身分証明書
- 筆記用具(HBまたはBの鉛筆、消しゴム)
- 時計(通信機能のないもの)
- 昼食(第一次・第二次検定両方受験の場合)
マークシートの注意点
- マークはHBまたはBの鉛筆で塗りつぶす
- 解答欄の番号を間違えないよう、5問ごとに確認
- 消す場合は完全に消す(読み取りエラー防止)
合格者の声・体験談
Aさん(30代・電気通信工事会社勤務)
「電気通信工学の計算問題が苦手でしたが、dB計算の公式を暗記して、過去問で練習したら解けるようになりました。過去問を3周したら、本番では余裕を持って解答できました。」
Bさん(20代・IT企業勤務)
「実務経験がなかったので不安でしたが、テキストと過去問で勉強して一発合格できました。LANケーブルの規格や光ファイバーの知識は、実務でも役立っています。」
Cさん(40代・施工管理会社勤務)
「2級電気工事施工管理技士を持っていたので、施工管理法や法規は重複する内容が多く、効率的に学習できました。電気通信特有の分野を重点的に勉強しました。」
FAQ|第一次検定についてよくある質問
Q1:電気系の資格がなくても受験できますか?
A:はい、受験できます。第一次検定は17歳以上であれば、学歴や実務経験に関係なく受験可能です。電気工事士などの資格がなくても問題ありません。
Q2:前期と後期、どちらで受験すべきですか?
A:学習スケジュールに合わせて選びましょう。前期(6月)は学習期間が短いですが、不合格の場合でも後期(11月)に再挑戦できます。余裕を持って準備したい方は後期がおすすめです。
Q3:計算問題が苦手です。対策はありますか?
A:電気通信工学の計算問題は、基本的な公式を覚えれば解けるものがほとんどです。特にdB計算(3dB=2倍、10dB=10倍)とオームの法則は必ず押さえましょう。過去問で出題パターンを把握することも効果的です。
Q4:どのくらいの勉強時間が必要ですか?
A:個人差はありますが、目安として100〜150時間程度です。1日1〜2時間の学習で、2〜3か月あれば十分に合格を狙えます。詳しくは勉強時間の目安をご覧ください。
Q5:第一次検定に合格したら、いつまでに第二次検定を受験すべきですか?
A:第一次検定の合格は無期限で有効です。ただし、知識が新鮮なうちに第二次検定を受験することをおすすめします。同じ年度の第二次検定(11月)を受験する方が多いです。
まとめ
2級電気通信工事施工管理技士の第一次検定は、正しい対策を行えば十分に合格可能な試験です。
合格のための重要ポイント:
- 過去問分析で出題傾向を把握する
- 配点の高い「電気通信設備」を重点的に学習
- 必須問題の「施工管理法」で確実に得点
- LANケーブル、光ファイバー、5Gなど頻出テーマを押さえる
- 過去問を最低3回は繰り返し演習
電気通信工事施工管理技士は、5GやIoTの普及に伴い需要が高まっている資格です。令和8年度の合格を目指して、計画的に学習を進めていきましょう!
第一次検定合格後は、第二次検定の対策も確認しておきましょう。独学での合格を目指す方は、独学勉強法もあわせてご覧ください。
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監修・執筆
sekocan 編集部
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