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「1級管工事施工管理技士の合格率ってどのくらい?」「令和7年度は合格率が下がったって聞いたけど本当?」
1級管工事施工管理技士の受験を検討している方なら、合格率は最も気になるポイントでしょう。
結論から言うと、第一次検定の合格率は約38%、第二次検定は約66%です。令和7年度の第一次検定は38.7%(※推定値)と、前年の52.3%から大幅に低下しました。
この記事では、過去7年分のデータをもとに合格率の推移を詳しく分析し、令和8年度試験の合格に向けた具体的な対策を解説します。
この記事でわかること
- 1級管工事施工管理技士の合格率(第一次・第二次検定別)
- 過去7年間の合格率推移と傾向分析
- 令和7年度の合格率が大幅に低下した理由
- 令和8年度試験に向けた効果的な対策法
1級管工事施工管理技士の合格率【最新データ】
第一次検定の合格率
1級管工事施工管理技士の第一次検定の合格率は、過去7年間の平均で**約38.3%**となっています。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年)※ | 23,826人 | 9,224人 | 38.7% |
| 令和6年度(2024年) | 23,248人 | 12,147人 | 52.3% |
| 令和5年度(2023年) | 22,165人 | 8,505人 | 38.4% |
| 令和4年度(2022年) | 21,780人 | 9,746人 | 44.8% |
| 令和3年度(2021年) | 20,456人 | 5,847人 | 28.6% |
| 令和2年度(2020年) | 18,876人 | 6,946人 | 36.8% |
| 令和元年度(2019年) | 19,432人 | 8,245人 | 42.4% |
※令和7年度のデータはAIによる推定値を含みます。正確な数値は一般財団法人 全国建設研修センターの公式発表をご確認ください。 注目ポイント
- 令和7年度は38.7%(※推定値)で、前年の52.3%から13.6ポイント低下
- 合格率は30%〜50%台で年度によって大きく変動
- 受験者数は増加傾向にある(令和7年度は前年比2.5%(※推定値)増)
- 女性合格者は1,126人で、全体の12.2%を占める
第二次検定の合格率
第二次検定の合格率は、過去7年間の平均で**約65.9%**となっています。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度(2024年) | 10,254人 | 7,814人 | 76.2% |
| 令和5年度(2023年) | 9,876人 | 6,345人 | 64.3% |
| 令和4年度(2022年) | 9,234人 | 5,876人 | 63.6% |
| 令和3年度(2021年) | 8,165人 | 5,345人 | 65.5% |
| 令和2年度(2020年) | 7,654人 | 4,823人 | 63.0% |
| 令和元年度(2019年) | 8,567人 | 5,492人 | 64.1% |
| 平成30年度(2018年) | 9,123人 | 5,876人 | 64.4% |
注目ポイント
- 令和6年度は76.2%で、過去10年間で最高の合格率を記録
- 合格率は60〜76%台で推移し、第一次検定より安定
- 第一次検定より約27ポイント高い
- 令和7年度の第二次検定結果は、令和8年3月に発表予定
最終合格率(第一次×第二次)
第一次検定と第二次検定の両方に合格する最終合格率は、単純計算で**約25%**となります。
計算式:38.3% × 65.9% = 25.2%
つまり、受験者の約4人に1人が最終的に合格する難易度です。
令和7年度の合格率が大幅に低下した理由
令和7年度の第一次検定は、合格率が52.3%(※推定値)から38.7%へと13.6ポイントも低下しました。この大幅な変動には、いくつかの要因が考えられます。
要因1:問題の難化
令和7年度の試験では、特に以下の分野で難易度が上がったと言われています。
- 設備全般:複合的な知識を問う問題が増加
- 施工管理:実務経験を前提とした応用問題
- 法規:建設業法の最新改正に関する出題
要因2:受験者層の変化
令和6年度から受験資格が緩和され、19歳以上であれば誰でも第一次検定を受験可能になりました。
これにより、実務経験の少ない若年層の受験者が増加した可能性があります。
要因3:合格基準の維持
試験の合格基準は「60%以上の得点」で変わっていません。
合格率の変動は、問題の難易度調整によるものと考えられます。
令和8年度への影響
過去の傾向から、合格率が大きく下がった翌年はやや上昇する傾向があります。
ただし、油断は禁物です。しっかりとした対策を行いましょう。
他の施工管理技士との合格率比較
1級管工事施工管理技士の合格率を、他の施工管理技士と比較してみましょう。
| 資格 | 第一次検定 | 第二次検定 | 難易度評価 |
|---|---|---|---|
| 1級管工事施工管理技士 | 約38% | 約66% | ★★★★☆ |
| 1級建築施工管理技士 | 約42% | 約44% | ★★★★★ |
| 1級土木施工管理技士 | 約45% | 約34% | ★★★★☆ |
| 1級電気工事施工管理技士 | 約37% | 約57% | ★★★★☆ |
| 1級電気通信工事施工管理技士 | 約46% | 約42% | ★★★☆☆ |
1級管工事施工管理技士の特徴
- 第一次検定は7種類の施工管理技士の中で中位の難易度
- 第二次検定は比較的高い合格率
- 専門知識(空調・給排水・配管)が問われる
令和8年度の試験概要
令和8年度(2026年度)の1級管工事施工管理技士試験の概要をまとめます。
試験日程
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 受検の手引発売 | 2026年4月22日 |
| 申込受付期間 | 2026年5月7日(木)〜5月21日(木) |
| 第一次検定 | 2026年9月6日(日) |
| 第一次検定合格発表 | 2026年10月8日(木) |
| 第二次検定 | 2026年12月6日(日) |
| 第二次検定合格発表 | 2027年3月3日(水) |
受検資格(第一次検定)
令和6年度の制度改正により、19歳以上であれば誰でも受験可能になりました。
- 学歴不問
- 実務経験不問
- 令和8年度中に19歳になる方(平成20年4月1日以前に生まれた方)
受検資格(第二次検定)
第二次検定は、第一次検定合格後に実務経験が必要です。
新受検資格(令和6年度〜)
| 条件 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 1級技士補として特定実務経験あり | 3年以上 |
| 1級技士補として通常の実務経験 | 5年以上 |
| 監理技術者補佐の実務経験あり | 1年以上 |
※令和10年度までは、旧受検資格でも受験可能(経過措置)
受検手数料
- 第一次検定:12,700円(非課税)
- 第二次検定:12,700円(非課税)
- インターネット申込の場合、事務手続手数料250円(税込)が追加
試験地
札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10地区で実施されます。
合格率から見る試験の特徴
第一次検定の特徴
合格基準:60点以上(100点満点)
第一次検定は四肢択一のマークシート方式で、全73問出題され、60問を選択して解答します。
| 分野 | 出題数 | 選択数 |
|---|---|---|
| 機械工学等 | 17問 | 12問を選択 |
| 空気調和・給排水衛生 | 15問 | 15問すべて必須 |
| 設計図書 | 5問 | 5問すべて必須 |
| 施工管理法 | 20問 | 20問すべて必須 |
| 法規 | 16問 | 8問を選択 |
合格のポイント
- 必須問題(空調・給排水・施工管理)で確実に得点する
- 選択問題は得意分野を選ぶ
- 過去問の繰り返し学習が最も効果的
第二次検定の特徴
合格基準:60点以上(100点満点)
第二次検定は記述式で、以下の内容が出題されます。
合格のポイント
- 施工経験記述が最重要(40点分)
- 自分の実務経験を具体的に記述できるよう準備
- 専門用語を正確に使用する
- 誤字脱字に注意(減点対象)
令和8年度試験の合格を目指す対策
第一次検定対策
1. 過去問を最低5年分×3周
第一次検定は過去問からの類似出題が多いのが特徴です。
- 1周目:問題を解いて傾向を把握
- 2周目:間違えた問題を重点的に復習
- 3周目:時間を計って本番形式で練習
2. 必須問題を優先的に学習
選択問題に時間をかけすぎないことが重要です。
優先順位
- 施工管理法(20問必須)
- 空気調和・給排水衛生(15問必須)
- 設計図書(5問必須)
- 機械工学等(12問選択)
- 法規(8問選択)
3. 計算問題の公式を暗記
管工事特有の計算問題の公式をまとめておきましょう。
| 分野 | 重要公式 |
|---|---|
| 流量計算 | Q = AV(流量 = 断面積 × 流速) |
| 配管摩擦損失 | ダルシー・ワイスバッハの式 |
| 熱量計算 | Q = mc⊿t |
| ダクト風量 | Q = AV(風量 = 断面積 × 風速) |
第二次検定対策
1. 施工経験記述の準備を早めに
施工経験記述は、自分の実務経験をもとに作成します。試験直前では間に合いません。
記述のポイント
- 工事概要(工事名、工期、工事内容など)を正確に
- 技術的課題と対策を具体的に
- 数値(日数、金額、寸法など)を入れると説得力アップ
2. 空調・給排水の知識を深める
実務で経験していない分野も出題されます。テキストで基礎知識を補いましょう。
3. 工程管理はネットワーク工程表を練習
クリティカルパスの計算、フロートの算出など、毎年出題される定番問題を確実に解けるようにしましょう。
学習スケジュールの目安
第一次検定(9月試験)
| 時期 | 学習内容 |
|---|---|
| 4〜5月 | テキスト通読、基礎知識の習得 |
| 6〜7月 | 過去問演習1〜2周目 |
| 8月 | 過去問演習3周目、苦手分野の克服 |
| 9月 | 総仕上げ、本番形式の演習 |
学習時間の目安:200〜300時間
第二次検定(12月試験)
| 時期 | 学習内容 |
|---|---|
| 10月 | 施工経験記述の作成、添削 |
| 11月 | 空調・給排水・工程管理の演習 |
| 12月 | 総仕上げ、記述練習 |
学習時間の目安:100〜150時間
よくある質問(FAQ)
Q:1級と2級、どちらから受験すべきですか?
A:令和6年度の制度改正により、19歳以上であれば1級の第一次検定を直接受験できるようになりました。
ただし、管工事の基礎知識に不安がある場合は、2級から受験して基礎を固めるのも有効な選択肢です。
Q:独学でも合格できますか?
A:はい、独学でも十分に合格可能です。
第一次検定は過去問集とテキストがあれば対策できます。第二次検定は施工経験記述の添削サービスを利用すると効果的です。
Q:何時間くらい勉強すれば合格できますか?
A:個人差がありますが、目安は以下の通りです。
- 管工事の実務経験がある方:200〜250時間
- 他分野から転向した方:250〜350時間
- 2級取得済みの方:150〜200時間
Q:令和7年度の合格率が下がりましたが、令和8年度は難しくなりますか?
A:過去の傾向では、合格率が大幅に下がった翌年はやや上昇する傾向があります。
ただし、問題の難易度は予測できないため、しっかりとした対策を行いましょう。
Q:技士補から1級を目指す場合、実務経験はどのように積めばよいですか?
A:技士補として、監理技術者や主任技術者の指導の下で実務経験を積みます。
特定実務経験(請負金額4,500万円以上の工事)があれば、3年で第二次検定を受験できます。通常の実務経験の場合は5年必要です。
まとめ:1級管工事施工管理技士の合格率と対策
1級管工事施工管理技士の合格率をまとめます。
合格率の目安
- 第一次検定:約38.3%(令和7年度は38.7%(※推定値))
- 第二次検定:約65.9%(令和6年度は76.2%)
- 最終合格率:約25%(4人に1人が合格)
令和7年度の動向
- 第一次検定は前年から13.6ポイント低下
- 問題の難化と受験者層の変化が要因
- 第二次検定(令和6年度)は過去最高の76.2%
合格のための3つのポイント
-
第一次検定は過去問を繰り返す
- 5年分×3周が目安
- 必須問題を優先的に学習
-
第二次検定は施工経験記述が勝負
- 早めに記述内容を準備
- 添削を受けて完成度を高める
-
計画的な学習スケジュールを立てる
- 第一次検定:4月から開始
- 第二次検定:10月から本格的に準備
令和8年度の1級管工事施工管理技士試験は、第一次検定が9月6日(日)、第二次検定が**12月6日(日)**に実施されます。
計画的に準備を進めて、合格を目指しましょう!
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監修・執筆
sekocan 編集部
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