目次
令和8年度の1級電気工事施工管理技士 第一次検定を受験される方へ。
「どの分野から勉強すればいいの?」「合格ラインはどれくらい?」という疑問をお持ちではありませんか。
1級電気工事施工管理技士の第一次検定は、92問中60問を選択解答し、60%以上の正答率で合格となります。効率的に学習するためには、出題傾向を把握し、得点しやすい分野を重点的に学習することが重要です。
この記事では、第一次検定の出題範囲、合格基準、分野別の出題傾向と効率的な学習方法を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 第一次検定の試験概要と合格基準
- 出題分野と問題数の内訳
- 分野別の出題傾向と対策ポイント
- 効率的な学習計画の立て方
- 合格者に学ぶ学習のコツ
第一次検定の試験概要
試験の基本情報
1級電気工事施工管理技士の第一次検定は、以下の要領で実施されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 6月(年1回) |
| 試験時間 | 午前:2時間30分、午後:2時間 |
| 問題数 | 午前44問、午後48問(計92問) |
| 解答数 | 午前30問、午後30問(計60問) |
| 出題形式 | 四肢択一式(マークシート) |
| 合格基準 | 60%以上(36問以上正解) |
受験資格
令和6年度の制度改正により、第一次検定は実務経験がなくても受験可能になりました。
受験できる方
- 年齢19歳以上(試験年度末時点)
- 学歴、実務経験は不問
注意点
- 第二次検定を受験するには実務経験が必要
- 第一次検定合格者は「技士補」の称号を取得
合格率の推移
近年の第一次検定合格率は以下の通りです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度 | 約16,000人 | 約6,400人 | 約40% |
| 令和4年度 | 約15,000人 | 約5,800人 | 約39% |
| 令和3年度 | 約16,000人 | 約8,600人 | 約54% |
ポイント:合格率は年度によって変動がありますが、概ね40%前後です。60%の合格ラインをクリアするには、しっかりとした準備が必要です。
出題分野と問題数の内訳
午前の部(44問中30問選択解答)
| 分野 | 問題数 | 選択数 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 電気工学等 | 15問 | 10問 | 電気理論、電気機器 |
| 電気設備 | 17問 | 14問 | 発変電、送配電、電気応用 |
| 関連分野 | 12問 | 6問 | 機械設備、土木、建築 |
午後の部(48問中30問選択解答)
| 分野 | 問題数 | 選択数 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 施工管理法 | 13問 | 13問 | 施工計画、工程、品質、安全 |
| 法規 | 15問 | 12問 | 建設業法、電気事業法、労安法 |
| 応用能力 | 20問 | 5問 | 施工管理の応用問題 |
必須問題と選択問題
必須問題(必ず解答)
- 施工管理法:13問
- 応用能力問題:5問(20問中)
選択問題(指定数を選んで解答)
- 電気工学等:15問中10問
- 電気設備:17問中14問
- 関連分野:12問中6問
- 法規:15問中12問
分野別の出題傾向と対策
電気工学等(15問中10問選択)
電気工学等の分野では、電気理論と電気機器に関する問題が出題されます。
出題内容
- 電気理論(オームの法則、キルヒホッフの法則、交流理論)
- 電子理論(半導体、トランジスタ、整流回路)
- 電気機器(変圧器、誘導電動機、同期発電機)
頻出テーマ
学習のポイント
- 計算問題は公式を暗記するだけでなく、実際に手を動かして解く
- 電気機器は動作原理を理解することが重要
- 過去問の類似問題を繰り返し解いてパターンを覚える
電気設備(17問中14問選択)
電気設備の分野では、発変電・送配電・構内電気設備に関する問題が出題されます。
出題内容
- 発電設備(火力、水力、原子力、太陽光、風力)
- 変電設備(変圧器、遮断器、保護継電器)
- 送配電設備(架空送電、地中送電、配電方式)
- 構内電気設備(高圧受電、幹線、動力、照明)
- 電気鉄道(き電方式、帰線)
- その他(自動制御、情報通信)
頻出テーマ
| テーマ | 出題頻度 | 対策のポイント |
|---|---|---|
| 高圧受電設備 | 高 | 単線結線図、機器の機能 |
| 保護継電器 | 高 | 種類、動作原理、整定 |
| 架空送電線 | 中 | 弛度、張力、電線の種類 |
| 照明設備 | 中 | 照度計算、光源の特性 |
| 蓄電池設備 | 中 | 容量計算、充電方式 |
学習のポイント
- 高圧受電設備は第二次検定でも出題されるので重点的に学習
- 保護継電器の種類と機能を整理して覚える
- 図記号と機器名称の対応を確実に覚える
関連分野(12問中6問選択)
関連分野では、機械設備・土木・建築に関する問題が出題されます。
出題内容
- 機械設備(空調、給排水、消防設備)
- 土木(基礎工事、道路、上下水道)
- 建築(構造、施工、設備)
頻出テーマ
学習のポイント
- 電気工事との関連が深い消防設備を重点的に学習
- 空調設備との電源・制御の関連を理解する
- 得意分野を6問確保できるよう、幅広く学習
施工管理法(13問必須)
施工管理法は全問必須のため、確実に得点できるよう準備が必要です。
出題内容
頻出テーマ
学習のポイント
- ネットワーク工程表の計算は必ずできるようにする
- 品質管理の用語と手法を整理して覚える
- 安全管理体制は数字(人数要件など)を正確に覚える
法規(15問中12問選択)
法規の分野では、建設業法・電気事業法・労働安全衛生法などが出題されます。
出題内容
- 建設業法(許可、技術者配置、請負契約)
- 電気事業法(電気工作物、主任技術者)
- 電気工事士法(資格、作業範囲)
- 電気用品安全法(PSEマーク、届出)
- 労働安全衛生法(安全管理体制、特別教育)
- 建築基準法(建築確認、用途地域)
- 消防法(消防設備、届出)
頻出テーマ
| テーマ | 出題頻度 | 対策のポイント |
|---|---|---|
| 建設業法の許可 | 高 | 許可の種類、要件 |
| 電気工作物の区分 | 高 | 一般用、自家用、事業用 |
| 主任技術者の選任 | 高 | 選任義務、届出 |
| 特別教育 | 中 | 必要な作業の種類 |
学習のポイント
- 建設業法は出題頻度が高いので重点的に学習
- 電気工作物の区分と主任技術者の関係を整理
- 数字(金額、人数、期間)を正確に覚える
応用能力問題(20問中5問選択)
応用能力問題は、施工管理の実践的な能力を問う問題です。
出題内容
- 施工計画の作成
- 工程管理の実践
- 品質管理の実践
- 安全管理の実践
- 施工図の読解
学習のポイント
- 基本的な知識をもとに、実践的な判断ができるよう訓練
- 過去問を繰り返し解いて出題パターンを把握
- 5問選択なので、得意分野で確実に得点
効率的な学習計画
学習期間の目安
1級電気工事施工管理技士の第一次検定に合格するための学習期間は、3ヶ月~6ヶ月が目安です。
| 学習者のタイプ | 目安期間 | 1日の学習時間 |
|---|---|---|
| 実務経験豊富 | 3ヶ月 | 1~2時間 |
| 実務経験あり | 4~5ヶ月 | 1~2時間 |
| 実務経験なし | 5~6ヶ月 | 2~3時間 |
学習の優先順位
効率的に学習するための優先順位は以下の通りです。
1. 最優先(必須問題)
- 施工管理法(13問必須)
- 応用能力問題の頻出テーマ
2. 高優先(出題数が多い分野)
- 電気設備(17問中14問選択)
- 法規(15問中12問選択)
3. 中優先
- 電気工学等(15問中10問選択)
4. 低優先(選択数が少ない分野)
- 関連分野(12問中6問選択)
学習スケジュール例(4ヶ月の場合)
1ヶ月目:基礎固め
- 電気工学等の基礎(電気理論、電気機器)
- 参考書を通読して全体像を把握
2ヶ月目:電気設備・施工管理法
- 電気設備の重点学習
- 施工管理法の用語・手法を整理
- 過去問を解き始める
3ヶ月目:法規・過去問演習
- 法規の重点学習(暗記項目が多い)
- 過去問を繰り返し解く
- 弱点分野の補強
4ヶ月目:総仕上げ
- 過去問を本番形式で解く
- 時間配分の練習
- 直前の暗記項目の確認
学習方法のポイント
過去問の活用法
過去問は最も効果的な学習教材です。以下の方法で活用しましょう。
1. 出題傾向の把握
- 過去5年分の問題を分析
- 頻出テーマを特定
- 出題パターンを把握
2. 繰り返し学習
- 同じ問題を3回以上解く
- 間違えた問題は理由を理解
- 正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢も確認
3. 本番形式の練習
- 時間を計って解く
- 問題の取捨選択を練習
- マークシートの塗り方も確認
参考書の選び方
参考書は以下の基準で選びましょう。
必須
- 過去問題集(最低5年分)
- テキスト(分野別に解説があるもの)
あると便利
- 要点整理集(暗記用)
- ポケットサイズの用語集
スキマ時間の活用
忙しい社会人は、スキマ時間を有効活用しましょう。
通勤時間
- 暗記カード、用語集の確認
- 音声教材の聴講
昼休み
- 過去問を数問解く
- 間違えた問題の復習
就寝前
- その日の学習内容の復習
- 翌日の学習範囲の確認
試験当日のポイント
持ち物チェック
試験当日は以下のものを忘れずに持参しましょう。
必須
- 受験票
- 筆記用具(シャープペンシル、消しゴム)
- 時計(スマートウォッチ不可)
- 身分証明書
あると便利
- 予備の筆記用具
- 要点整理ノート
- 軽食、飲み物
時間配分
試験時間を有効に使うための時間配分を紹介します。
午前の部(2時間30分)
- 問題確認:5分
- 解答(30問):100分(1問3分)
- 見直し:45分
午後の部(2時間)
- 問題確認:5分
- 解答(30問):85分(1問2.5分)
- 見直し:30分
問題の解き方
1. 得意分野から解く
- 確実に得点できる問題を先に解答
- 難しい問題は後回し
2. 選択問題の取捨選択
- 解けそうな問題を優先
- 全く分からない問題は捨てる勇気も必要
3. マークミスに注意
- 問題番号とマーク欄の対応を確認
- 見直し時に再確認
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まとめ
令和8年度の1級電気工事施工管理技士 第一次検定に向けて、対策のポイントをまとめます。
試験の特徴
- 92問中60問を選択解答(選択問題あり)
- 合格基準は60%以上(36問以上正解)
- 施工管理法13問は必須解答
学習の優先順位
- 施工管理法(必須・13問)を最優先
- 電気設備(17問中14問選択)を重点学習
- 法規(15問中12問選択)は暗記中心
- 電気工学等は計算問題を克服
効率的な学習方法
- 過去問を繰り返し解く(最低3回)
- 頻出テーマを重点的に学習
- スキマ時間を有効活用
- 本番形式の練習で時間配分を確認
第一次検定に合格すると「技士補」の称号が得られ、次のステップに進めます。しっかりと準備をして、令和8年度の合格を勝ち取りましょう。
一緒に頑張りましょう。
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sekocan 編集部
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