目次
施工管理技士の試験を受けるにあたって、まず理解すべきは試験制度の全体像です。
「受験資格はどうなっている?」「第一次検定と第二次検定の違いは?」「合格率はどのくらい?」
令和6年度の制度改正により、受験資格が大幅に緩和されました。 第一次検定は年齢要件のみで受験可能になり、これまで以上に門戸が広がっています。
この記事では、施工管理技士の試験制度、受験資格、難易度、合格率を一つの記事にまとめて解説します。
この記事でわかること
- 試験制度の基本構造(第一次検定・第二次検定)
- 令和6年度からの受験資格の新制度
- 7種類の施工管理技士の難易度比較
- 過去5年間の合格率推移データ
- 技士補制度のメリットと活用法
- 令和8年度の試験日程・申込方法
試験制度の基本構造
施工管理技士の試験は、第一次検定と第二次検定の2段階で構成されています。
第一次検定(旧:学科試験)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 四肢択一・マークシート方式 |
| 合格基準 | 得点率60%以上 |
| 試験時間 | 2時間30分〜3時間(資格により異なる) |
| 合格の効力 | 一生有効(技士補の資格が付与される) |
第一次検定に合格すると「施工管理技士補」の資格が付与されます。これは一生有効で、第二次検定は何度でも挑戦できます。
第二次検定(旧:実地試験)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 記述式(経験記述 + 学科記述) |
| 合格基準 | 得点率60%以上 |
| 試験時間 | 2時間〜2時間45分(資格により異なる) |
| 最大の特徴 | 実務経験に基づく経験記述が出題 |
第二次検定の最大のポイントは経験記述です。自身が実際に携わった工事について、品質管理・工程管理・安全管理のいずれかのテーマで具体的に記述する必要があります。
受験資格の新制度(令和6年度改正)
令和6年度から受験資格が大幅に緩和されました。最大の変更点は、第一次検定の学歴要件が撤廃されたことです。
第一次検定の受験資格
| 級 | 受験資格 | 変更前 |
|---|---|---|
| 1級 | 19歳以上であれば誰でも受験可能 | 学歴による実務経験が必要 |
| 2級 | 17歳以上であれば誰でも受験可能 | 17歳以上(変更なし) |
第二次検定の受験資格
第二次検定は引き続き実務経験が必要です。主なルートは以下の通りです。
1級第二次検定の主なルート:
| ルート | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 1級第一次検定合格後 | 5年以上 |
| 1級第一次検定合格 + 特定実務経験1年 | 3年以上 |
| 2級第二次検定合格後 | 5年以上 |
| 経過措置(令和10年度まで) | 旧制度の要件を満たす場合 |
2級第二次検定の主なルート:
| ルート | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 2級第一次検定合格後 | 3年以上 |
| 経過措置(令和10年度まで) | 旧制度の要件を満たす場合 |
各資格の受験資格の詳細はこちらです。
技士補制度の詳細
技士補とは
2021年の建設業法改正で創設された資格です。第一次検定に合格した時点で自動的に付与されます。
技士補の5つのメリット
- 合格が一生有効 — 第二次検定に不合格でも技士補は消えない
- 1級技士補は監理技術者の補佐が可能 — 現場に配置できる
- 経営事項審査で加点 — 企業にとっても価値がある
- キャリアの証明 — 転職市場での評価が上がる
- 第二次検定に何度でも挑戦可能 — プレッシャーが軽減される
技士補制度の詳細は「施工管理技士補とは?制度の概要・メリット・取得方法」で解説しています。
7種類の難易度比較
1級の難易度ランキング
| 順位 | 資格名 | 第一次合格率 | 第二次合格率 | 勉強時間目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 建設機械施工管理技士 | 約25% | 約60% | 500〜700時間 |
| 2位 | 建築施工管理技士 | 約48% | 約39% | 300〜500時間 |
| 3位 | 土木施工管理技士 | 約43% | 約39% | 300〜500時間 |
| 4位 | 管工事施工管理技士 | 約39% | 約66% | 300〜400時間 |
| 5位 | 電気通信工事施工管理技士 | 約45% | 約30% | 250〜400時間 |
| 6位 | 電気工事施工管理技士 | 約40% | 約50% | 250〜400時間 |
| 7位 | 造園施工管理技士 | 約35% | 約35% | 200〜300時間 |
詳しいランキングは「施工管理技士の難易度ランキング」で解説しています。
各資格の難易度詳細
1級:
2級:
電気系:
合格率の推移データ
1級施工管理技士の合格率推移
過去5年間の合格率データをまとめます。
| 資格名 | R3 | R4 | R5 | R6 | R7 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 建築(第一次) | 36.0% | 46.8% | 41.6% | 48.7% | 48.5% | 詳細 |
| 土木(第一次) | 60.6% | 54.6% | 49.5% | 48.7% | 43.1% | 詳細 |
| 管工事(第一次) | 24.0% | 38.2% | 33.4% | 42.4% | 38.7% | 詳細 |
各資格の詳しい合格率データは以下の記事をご覧ください。
令和8年度の試験日程
主な試験日程
| 資格名 | 第一次検定 | 第二次検定 | 詳細記事 |
|---|---|---|---|
| 1級建築施工管理技士 | 6月 | 10月 | 試験日程 |
| 1級土木施工管理技士 | 7月 | 10月 | 試験日程 |
| 2級建築施工管理技士 | 6月/11月 | 11月 | 試験日程 |
| 2級電気通信工事施工管理技士 | 6月/11月 | 11月 | 試験日程 |
合格発表
合格発表は試験実施機関のWebサイトで確認できます。
試験当日の持ち物は「試験当日の持ち物チェックリスト」で確認できます。
当サイトの「試験スケジュール」ページでは、全資格の日程を一覧で確認できます。
1級と2級の違い
どちらから受験すべきか
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 実務経験がまだ浅い(3年未満) | 2級から |
| 実務経験が5年以上ある | 1級に直接挑戦 |
| 建設業界が未経験 | 2級から |
| 早くキャリアアップしたい | 1級に直接挑戦 |
各資格の1級・2級の違いを比較した記事はこちらです。
- 1級と2級施工管理技士の違い(全種類比較)
- 1級と2級建築施工管理技士の違い
- 1級と2級建築施工管理技士の違い(別視点)
- 1級と2級電気工事施工管理技士の違い
- 1級と2級管工事施工管理技士の違い
- 1級と2級電気通信工事施工管理技士の違い
他の資格との比較
試験対策のロードマップ
試験制度を理解したら、次は勉強法の計画を立てましょう。
STEP 1:自分に合った資格を選ぶ
まだ資格を決めていない方は「施工管理技士おすすめランキング」「施工管理技士の種類一覧」で比較してください。
STEP 2:学習計画を立てる
当サイトの「試験日程」で、自分の資格に合った受験スケジュールを確認できます。
STEP 3:勉強法を実践する
具体的な勉強法は「施工管理技士の勉強法 完全ガイド」で解説しています。テキスト選びから過去問の使い方、経験記述対策まで網羅しています。
まとめ
施工管理技士の試験制度は、令和6年度の改正で受験しやすくなりました。
重要なポイントをまとめると以下の通りです。
- 第一次検定は年齢要件のみで受験可能(1級19歳以上、2級17歳以上)
- 第一次検定合格で技士補の資格が一生有効
- 第二次検定は実務経験が必要(1級は3〜5年、2級は3年)
- 合格基準は第一次・第二次ともに得点率60%
- 経験記述が第二次検定の最重要パート
施工管理技士の全体像を知りたい方は「施工管理技士とは?全7種類の完全ガイド」を、具体的な勉強法は「施工管理技士の勉強法 完全ガイド」をご覧ください。
監修・執筆
sekocan 編集部
施工管理技士の資格取得支援に特化した学習プラットフォーム。現役の施工管理技士や建設業界の専門家が監修した正確で実践的な情報を提供しています。